...建物のなかに淀(よど)んでゐた例の欝々と病んだやうな梅の重たい匂とが...
犬養健 「朧夜」
...重たいコップを持ち上げ...
高見順 「如何なる星の下に」
...荷馬車や荷車の重たい車輪に鋤き返されて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼は重たい/\足を曳きずって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雨を含んで重たい雲の脚が山々の頂を匐ってゆく...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...自分は重たい唐傘(からかさ)を肩にして真暗な山の手の横町を帰つて来た時...
永井荷風 「花より雨に」
...重たい物を持たせたつもりはないが……」「ありますわよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆき子の重たい顔をかゝへてゐながら...
林芙美子 「浮雲」
...全く邪魔っけな重たい躯なンて不用そのもの...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」客の飲み食いして行った後の、テーブルにこぼれた酒で字を書きながら、可愛らしいお初ちゃんは、重たい口で、こんな事を云った...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...僕の掌には重たいのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...重たいものを載せて呉れ...
牧野信一 「鬼の門」
...新吉は満腹して重たい体をもてあつかうように...
水上滝太郎 「果樹」
...死は他に何らの添荷がなくてもわたしには相当重たいであろうから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんでもおれのいうとおりだ」「それがどこが悪いの?」「おれには重たいんだ」私は自分の悲鳴のような声がわかった...
山川方夫 「演技の果て」
...重たい足を引き摺って...
山之口貘 「野宿」
...重たいねえ」勝江が背中を薄夜着でくるんだ...
山本周五郎 「つばくろ」
...重たいパンの固まりを取り上げると...
夢野久作 「ココナットの実」
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