...社会に重きを置いた場合には相互扶助として現われたのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...アリストートル〔アリストテレス〕もまた人間の道徳の中で中庸ということに特に重きを置いた...
大隈重信 「始業式訓示」
...支那の古代はかくの如く音楽に重きを置いたから...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...綴りの長短やアングロ・サクソン系或はラテン系の語彙とかに特別に重きを置いたのではない...
高田力 「ベーシック英語」
...「方向詞」等の基本的な語毎の意味からの自然な發展といふ點に重きを置いたのであつて...
高田力 「ベーシック英語」
...三 じっと眺め入ること芭蕉の弟子のうちでも許六(きょりく)という人は配合に重きを置いた人で...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その癖紅葉山人も写生には重きを置いた人であつた...
田山録弥 「小説新論」
...それよりは自分で物を考えるような修練に重きを置いた一般的教育が有効である...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...金石殊に碑文に重きを置いたものには趙明誠の金石録が出來た...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...寧ろ作意の點に重きを置いたかも知れない...
内藤湖南 「北派の書論」
...ただ藤尾の御機嫌に重きを置いたまでである...
夏目漱石 「虞美人草」
...客観的態度に重きを置いた叙述と云わねばなりません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ところが反物屋の方になると愛に重きを置いた出来事かも知れないが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それほど先生の紙片に重きを置いた余の方でも可笑(おか)しい気がする...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...性格に重きを置いたんだが...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...しかし三説中妾の子とする霧渓の説に重きを置いたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人々をその人自体において考察するならば(プルタルコスはそこに重きを置いたのであるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし質よりもむしろ量に重きを置いた仕事といわねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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