...これは学問に重きを置く上から当然のことでありますが...
石原純 「ニュートン」
...一見平凡なるが如(ごと)き辞句がある重き真理を暗示しおる場合が甚(はなは)だ多い故(ゆえ)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...アリストートル〔アリストテレス〕もまた人間の道徳の中で中庸ということに特に重きを置いた...
大隈重信 「始業式訓示」
...この問題によほど重きを置くということになったのは...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...金よりは義が重き也...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...「口重く舌重き」ひどい訥弁(とつべん)で懸命に説いて廻ってかえって皆に迷惑がられ...
太宰治 「風の便り」
...それだけかれは短篇に重きを置いてゐた...
田山録弥 「小説新論」
...道の実行実践に重きを置くのは云うまでもなくソヴェート・ロシア精神ではないか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...――しかしそういうのはなんら重きをなさない出来事だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...折から久斎が老母重き病に伏したりと聞き...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...これは前(ぜん)申した通り時間の経過に重きを置かない simultaneous の場合でありますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それほど先生の紙片に重きを置いた余の方でも可笑(おか)しい気がする...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...安がそう云っていましたっけ」叔母は宗助の預けて行った品物にはまるで重きを置いていないような...
夏目漱石 「門」
...その身の重きを知って自ら信ぜざるはなし...
福沢諭吉 「日本男子論」
...田中先生は有用植物のことに非常に重きを置かれて...
牧野富太郎 「植物記」
...その辯證法がいつでも矛盾の方面に重きをおくのは當然であらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...さては我を咋(か)むとて吠えたでないと知って見ると洞の上から重き物落ちる...
南方熊楠 「十二支考」
...足利将軍の下に重きをなしていた道誉であった...
吉川英治 「私本太平記」
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