...社会に重きを置いた場合には相互扶助として現われたのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...鬱然(うつぜん)として思想壇に重きをなした雑誌界の覇王(はおう)であった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...一見平凡なるが如(ごと)き辞句がある重き真理を暗示しおる場合が甚(はなは)だ多い故(ゆえ)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...国民の責任は国勢に比例して益々(ますます)重きを加えるのであります...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...これは目前のことのみに重きをおいて...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...作者は却つてあゝいふところに重きを置いてゐるやうに見える...
田山録弥 「雨の日に」
...グリーンランドにおけるエスキモーの生活の実写に重きをおいたものらしいので...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...にわかにモントルイュ・スュール・メールの貴族社会において重きをなすようになった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それほど先生の紙片に重きを置いた余の方でも可笑(おか)しい気がする...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...余の如く機械的の便利には夫程(それほど)重きを置く必要のない原稿ばかり書いているものですら...
夏目漱石 「余と万年筆」
...任の重きに対して同情してくれるだろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...ゆえにいずれの大学においても著名の学者あるいは実務家を一名ないし二名招待して式のうちの最も重きものとする...
新渡戸稲造 「自警録」
...人捨つる我と思はずこの人に今重き罪申し行なふ人捨つるは人を捨てるの意であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...去来はむしろ天然に重きを置き...
正岡子規 「俳人蕪村」
...一朝自ら罪重きを悟り...
南方熊楠 「十二支考」
...頗(すこぶ)る重きをなしていたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...特に午の日に重きをおく理由は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...或は松永弾正自身が宣教師問題に重きを置かなかったのか...
和辻哲郎 「鎖国」
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