...殊更らにその輪廓の大きさと重々しさとを増した蝦夷富士は...
有島武郎 「秋」
...それさへも知る由のない大気の重々しさ...
石川啄木 「漂泊」
...すると大学総長はいつもの重々しさうな口調で...
薄田泣菫 「茶話」
...その重々しさは四条派の絵などには到底見られないところで...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...彼らの粗野な重々しさと田舎(いなか)風の強い語勢について...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「武士たる者は――」とか「花鳥風月――」などゝ幅の張つた厚い胸を反らせて重々しさうに呟いた...
牧野信一 「淡雪」
...重々しさ、威厳こそ幾分減った...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...知識の重々しさでも希望の重要さでもなくてつまりは...
宮本百合子 「女の学校」
...思想家らしい重々しさで...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...重ねた一歳は源氏の美に重々しさを添えたと大臣家の人は見た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな女性であるという想像もさせない重々しさがあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...思いなしか重々しさと高貴さが添ったように中の君を薫は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一種の重々しさをもたたえていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...話す人の重々しさ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ますます自分の心が身体の上へ乗りかかって来る重々しさを感じるのであった...
横光利一 「上海」
...自分たちの重々しさにくらべて...
吉川英治 「新書太閤記」
...その年配なり重々しさから見ても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかめしさと重々しさとをそなえていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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