...それさへも知る由のない大気の重々しさ...
石川啄木 「漂泊」
...午前か午後かそれさへも知る由のない大氣の重々しさ...
石川啄木 「漂泊」
...祕密だと云ふのか?」「いや」と勇はなほ重々しさうに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...気魄をひそめた重々しさであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」総長は重々しさうに答へた...
薄田泣菫 「茶話」
...その重々しさは四条派の絵などには到底見られないところで...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...イタリー式の微笑――温和さと機敏さと貪食(どんしょく)的な重々しさとのこもった微笑をたたえてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その上自然な重々しさをもっています...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...あまり重大でもない事柄について彼が早口に述べ立てるおりの軽佻(けいちょう)さと重々しさとの混じた調子によって...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...「武士たる者は――」とか「花鳥風月――」などゝ幅の張つた厚い胸を反らせて重々しさうに呟いた...
牧野信一 「淡雪」
...知識の重々しさでも希望の重要さでもなくてつまりは...
宮本百合子 「女の学校」
...思想家らしい重々しさで...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...重ねた一歳は源氏の美に重々しさを添えたと大臣家の人は見た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな女性であるという想像もさせない重々しさがあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴人らしい重々しさが十分に備わり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一種の重々しさをもたたえていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分たちの重々しさにくらべて...
吉川英治 「新書太閤記」
...その年配なり重々しさから見ても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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