...重々頼み入り候へども...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...さるにても妾が重々の極悪を思へば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...」と弁護士は重々しい口調で答えた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...北槻中尉にもその軽率を重々たしなめておいたと慷堂は言った...
高見順 「いやな感じ」
...重々しく呼び起こしてる楽しい思い出...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...拝殿の畳の上に据え置かれた太鼓と鐘と鼓とからは宗教的音楽の重々しく響出(ひびきで)るのを聞き得るようにも思う...
永井荷風 「霊廟」
...ルペラ男爵が近づくと重々しく敬礼した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...重々わたしが悪いのみで返事の仕様もないのであるが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...今自分が云つたやうに重々しくは...
牧野信一 「父を売る子」
...海龜(うみがめ)の重々(おも/\)しき歔欷(すゝりなき)であつたのです...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...前と同じ重々しい抑揚でいいつづけた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...口調こそ重々しいけれど時々は冗談もいふし...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...知識の重々しさでも希望の重要さでもなくてつまりは...
宮本百合子 「女の学校」
...重々しいお身の上のある方がこんなにも御丁寧にしてお迎えになるのは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...重々しい身でわざわざこの山寺へ訪ねて来てくれたとしてあらんかぎりの歓待(もてなし)をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その点では重々感謝したいのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...水に浸った俵(たわら)のように重々しく運びながら...
横光利一 「日輪」
...いと重々しゅう扱っておるから...
吉川英治 「新書太閤記」
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