...御厚意は重々(じゅうじゅう)感謝しますけれども...
芥川龍之介 「冬」
...奈良朝(ならちょう)以後シナの鞏固(きょうこ)な重々しい木造建築を採用するに及んで実際移動不可能になったように...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...立派な口髭(くちひげ)を生(は)やして挙措(きょそ)動作も重々しく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼の眼の前二三尺の所に堆(うずだか)い襞(ひだ)を盛り上げて重々しくひろがっていた裲襠(うちかけ)の裾(すそ)が...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...手作りの初茄子一つもいできて味噌汁の実にする、とてもうまかつた、珍重々々...
種田山頭火 「行乞記」
...――今日は近来にない濫作駄作だつた、これではまるで俳句製造者だ、警戒々々、自重々々、駄作千句よりも佳作一句だ...
種田山頭火 「行乞記」
...或る時は重々しく...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...重々しい塔を震わせた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...重々しい調子で言ってきかした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...牝牛(めうし)の群れの重々しい姿...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重々しい生の重荷を平然とになってるこの人のそばにいると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重々しい赤い花に二つの葉が開いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...「星田君! 気の毒だが警視庁まで来て貰おう」警部は重々しい口調でそういった...
橋本五郎 「殺人迷路」
...大勢の重々しい跫音が歩調をとりながら近づいてきた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...実にもって重々しい声で...
久生十蘭 「魔都」
...私は唯重々しい樣子と仕事に專念することのみが受け入れられ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...気取り込んだ重々しい声色で...
牧野信一 「変装綺譚」
...くつろいで涼める夜を片くるしい文句の講釈や口から出まかせの又聞き説法などには過したく無かったのは重々だったけれ共「先生...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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