...その言葉には不思議に重々しい力がこもっていて...
有島武郎 「或る女」
...」と博士は重々しい口調で答えた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...空気は重々しく、魔と怖れに満たされたのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...次郎兵衛はそのなんだか訳のわからぬ重々しげなものごしによって多くの火消したちの信頼を得た...
太宰治 「ロマネスク」
...汽車のゴー/\といふ單調な重々しい基音の上に...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...間近になると重々しく飛び去った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さらさらした糸杉の香気に交って日向(ひなた)に漂ってる重々しい匂いが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...首に重々しくたれさがった毛...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...牝牛(めうし)の群れの重々しい姿...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」その男はほとんど人を脅威するほどの重々しい様子をしていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...眠たげで重々しく鈍く...
豊島与志雄 「録音集」
...」とフロツクコオトを着た黒川は重々しい調子で...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...重々世話になつて居る平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その重々しい黒檀(こくたん)の口をゆっくりうしろの方へと開いた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...貴人らしい重々しさが十分に備わり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神戸家へ重々(かさねがさね)世話になるのは気の毒だと云うので...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...何とも重々申しわけがないとのみ繰返している...
吉川英治 「御鷹」
...重々しゅうしていただきたいと」「正成に敵はないはず...
吉川英治 「私本太平記」
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