...経験(おぼえ)のない一人旅に今朝から七里余の知らない路を辿つたので...
石川啄木 「赤痢」
...一里余りで館林である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...〇笈掛岩(おひかけいは)の垂氷(つらゝ)我が住む塩沢(しほざは)の巽三里余(よ)に清水村といふあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...外ヶ浜通り九十里余...
太宰治 「津軽」
...聞けば、関牧場は西の方ニオトマムの辺から起って、斗満の谷を川と東へ下り、※別川クンボベツ川斗満川の相会する※別谷(りくんべつだに)を東のトマリとして南に折れ、三川合して名をあらためて利別川(としべつがわ)の谷を下って上利別原野の一部に及び、云わば一大(いちだい)鎌状(かまなり)をなして、東西四里、南北一里余、三千余町歩、※別停車場及※別市街も其内にある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...僅かに一里余りの道のりですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...――此処(ここ)から一里余り登った御前平に...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...山姥の力餅売る薄(すすき)かななど戯れつつ力餅の力を仮(か)りて上ること一里余杉樅(もみ)の大木道を夾(はさ)み元箱根の一村目の下に見えて秋さびたるけしき仙源に入りたるが如し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...黄薇二百里余程...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是などは隣の島からは一里余りしかなく...
柳田国男 「海上の道」
...浪板から登って二里余りで船越へ下りる...
柳田国男 「雪国の春」
...屏風山下の路を四里余りも通るのである...
柳田国男 「雪国の春」
...一里余を隔てたる個所に...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...西北三里余の所に清朝の公主の墓があるので公主嶺の称がある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...二里余の往復は、飛馬一鞭(いちべん)のまたたく間だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...上田城外一里余のかんが川に...
吉川英治 「新書太閤記」
...十里余も溯(のぼ)って...
吉川英治 「茶漬三略」
...堺から三里余のところで飯盛からの迎いの船に乗った...
和辻哲郎 「鎖国」
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