...それから二人はおよそ巴里中にある...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...錯乱したように巴里中を駆け廻る...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...巴里中の店は鎧扉をしめ...
久生十蘭 「黄泉から」
...願くは我が旧里中津の士民も...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...郷里中津の者共が色々様々な風聞(ふうぶん)を立てゝ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一躍巴里中の視線を集めて...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...こうして巴里中に...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...その子諸父に謀りていわく、われ聞く、里中葛秀才、天性よく記すと、渠(かれ)、昨わが家を過(よぎ)り、かつてこの籍を閲す、あるいはよく記憶せん、なんぞ情をもって叩かざるや、と...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...蓮花池在二玉交里中一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...悦里中少婦流眄寄情...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...最後に再び里中へ戻って来て...
柳田國男 「地名の研究」
...つまりは山中よりも里中に多く...
柳田國男 「地名の研究」
...土地によっては神を里中へお迎え申すことをせず...
柳田國男 「日本の伝説」
...神輿が里中を巡つて行かれる時刻には...
柳田國男 「祭のさまざま」
...至って平和なる里中にも親に似ぬ子は鬼子という俚諺(りげん)は...
柳田国男 「山の人生」
...――歩みて斉(せい)の城門を出(い)づ遥かにのぞむ蕩陰里(とういんり)里中...
吉川英治 「三国志」
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