...我が石本君の極めて優秀なる風采と態度とは...
石川啄木 「雲は天才である」
...それに餘り人好きのする風采でもないところへ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...寸分の隙のない風采(ふうさい)で...
海野十三 「恐怖の口笛」
...さうして竊に其人の風采を想望して心待ちに待つてゐた...
高濱虚子 「俳諧師」
...このどろぼうの風采に就(つ)いては...
太宰治 「春の盗賊」
...彼は私の風采(破被布に利久帽だ)を見て...
種田山頭火 「其中日記」
...その十個の文字の組合せ、その風采、その顔つきは、恐るべき観念を呼び起こさせるようにできている...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...喝采されたのがかえって恨めしいほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これだけは風采(ふうさい)が全く変っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...一八九七年一月楽友協会の演奏会で桟敷(さじき)のブラームスは立って自作への喝采に応(こた)えたが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...事なく夫を返してもらう滝川采女(うねめ)の妻のような女性が出来あがるのである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...」「風采は――風采に就いてあなたがどんな説明をしたか忘れたけれど――白の頸卷布(カラー)に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...嵐のような喝采がおこりましたが...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...實收三萬石の采地(さいち)である...
森鴎外 「栗山大膳」
...そのときどきの趣向も彼女の采配(さいはい)であった...
山本周五郎 「いさましい話」
...采女は佐月の外孫に当っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いまも、喝采の波につれ、どっと笑いのしぶきが立つ...
吉川英治 「私本太平記」
...どこかの郷士らしい風采に見えるが...
吉川英治 「私本太平記」
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