...大川端(おおかわばた)の川風に俥上の微醺(びくん)を吹かせながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...醺気を帯びた顔色も...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...れいの林先生の橋田氏が微醺(びくん)を帯びて笑って立っている...
太宰治 「眉山」
...微醺(びくん)を帯びたチラチラする眼で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...黒繻子(くろじゅす)の帯の間からコンパクトを出して微醺(びくん)を帯びた顔の白粉(おしろい)を直してから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...徴醺(ほろよい)気分でだいぶ焦(じ)れ焦れしてきて...
近松秋江 「黒髪」
...アムブロシアの芳醺を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...微醺(びくん)の面(おもて)を両手で隠しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...醺(かび)生(は)ゆる手匣(てばこ)にこそはさも似たれしらけたる脣(くち)...
中原中也 「山羊の歌」
...煙のやうな微醺がたゞようてくる...
林芙美子 「雨」
...恋愛の微醺とはどこの国へ行ったらあるのだろうか……...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...恋愛の微醺を説いた物語は皆無だ...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...すこし微醺(びくん)を帯びたまま...
堀辰雄 「曠野」
...たまたまそこへ微醺(びくん)を帯びて入ってきた吉本の支配人でTという中年の男が...
正岡容 「わが寄席青春録」
...お初は微醺(びくん)を帯びた目の下を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...椒酒一醺歌一曲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「臘酒醺然猶未除...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...微醺(びくん)をおびて歩いていると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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