...山で病附いて來て醫者にかゝると...
石川啄木 「赤痢」
...加藤といふ醫師があつたんだな...
石川啄木 「鳥影」
...此村では村長樣とお醫者樣と...
石川啄木 「天鵞絨」
...同じ系統のものといつてよいと思ふ作は大正元年九月發表の「女醫の話」であらう...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...玄關と向ふの醫者の裏板塀との細い露地を通り...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あんなへツぽこ醫者へつれて行(い)て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...改めて醫者の下島が書いた文藝春秋の(昭和二年九月號)「芥川龍之介氏終焉の前後」をみたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...けれども是等の問題が其狼狽して居る頭に生じては消え生じては消えしつゝある時に「三の望はある」といふ醫者の言葉を耳にしてもう其等の問題を提出する遑もなく絶望中の此一條の光明に縋つてどうかして今一度恢復させて遣り度いといふ希望に全心を支配された...
高濱虚子 「續俳諧師」
...その醫者の到着を待っているところなのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...此の目録は神事、帝紀、公事、政要、氏族、地理、類聚、字類、詩家、雜抄、和歌、和漢、管弦、醫書、陰陽、傳記、官位、雜々、雜抄に分類されて居ります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...生理學及び醫療學賞 カロリン醫學研究所審査...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...醫者(いしや)は一號(がう)の倍量(ばいりやう)を注射(ちうしや)した...
長塚節 「土」
...醫者(いしや)迄(まで)行(ゆ)くのは急(いそ)いでも時間(じかん)が掛(か)かりますから...
夏目漱石 「門」
...「この上は醫者の北村道作の方を手繰るの外はあるまいよ」平次は休む隙もなく八五郎と一緒に弓町まで出かけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醫學上でどういふ性質のものか知らないが...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...(四)今日は用なしの身なればとて兄は終日此處にありけり、氷を取寄せて雪子の頭を冷す看護(つきそひ)の女子(をんな)に替りて、どれ少し私がやつて見やうと無骨らしく手を出すに、恐れ入ます、お召物が濡れますと言ふを、いゝさ先(まづ)させて見てくれろとて氷袋の口を開いて水を搾り出す手振りの無器用さ、雪や少しはお解りか、兄樣が頭(つむり)を冷して下さるのですよとて、母の親心付れども何の事とも聞分ぬと覺しく、目は見開きながら空を眺めて、あれ奇麗な蝶が蝶がと言ひかけしが、殺してはいけませんよ、兄樣兄樣と聲を限りに呼べば、こら何うした、蝶も何も居ない、兄は此處だから、殺しはせぬから安心して、な、宜いか、見えるか、ゑ、見えるか、兄だよ、正雄だよ、氣を取直して正氣になつて、お父さんやお母さんを安心させて呉れ、こら少し聞分けて呉れ、よ、お前が此樣な病氣になつてから、お父樣もお母樣も一晩もゆるりとお眠(やすみ)に成つた事はない、お疲れなされてお痩せなされて介抱して居て下さるのを孝行のお前に何故わからない、平常(つね)は道理がよく了解(わか)る人では無いか、氣を靜めて考へ直して呉れ、植村の事は今更取かへされぬ事であるから、跡でも懇に吊(ともら)つて遣れば、お前が手づから香花(かうはな)でも手向れば、彼れは快よく瞑する事が出來ると遺書にも有つたと言ふでは無いか、彼れは潔よく此世を思ひ切つたので、お前の事も合せて思ひ切つたので決(けツ)して未練は殘して居なかつたに、お前が此樣に本心を取亂して御兩親に歎をかけると言ふは解らぬでは無いか、彼れに對してお前の處置の無情であつたも彼は決して恨んでは居なかつた、彼れは道理を知つて居る男であらう、な、左樣であらう、校内一流(いち)の人だとお前も常に褒めたではないか、其人であるから決してお前を恨んで死ぬ、其樣な事はある筈がない、憤りは世間に對してなので、既に其事(それ)は人も知つて居る事なり遺書によつて明かでは無いか、考へ直して正氣に成つて、其の後の事はお前の心に任せるから思ふまゝの世を經るが宜い、御兩親のある事を忘れないで、御兩親が何れほどお歎きなさるかを考へて、氣を取直して呉れ、ゑ、宜いか、お前が心で直さうと思へば今日の今も直れるでは無いか、醫者にも及ばぬ、藥にも及ばぬ、心一つ居處をたしかにしてな、直つて呉れ、よ、よ、こら雪、宜いか、解つたかと言へば、唯うなづいて、はいはいと言ふ...
樋口一葉 「うつせみ」
...親父自身も醫者が大の嫌ひで...
三島霜川 「自傳」
...その青年父子に――青年のお父さんといふは年老いた醫師であつた――厚く禮を述べ...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
