...自分の醜さにまごつくのです...
太宰治 「風の便り」
...ポチも自身の醜さを忘れて...
太宰治 「畜犬談」
...酒に対する私の態度は何といふ醜さぞ...
種田山頭火 「旅日記」
...醜さを背景にした馬鹿々々しさであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...彼女も醜さの上ではユシュルー上さんに劣っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...フロイドに説明させればこんなものさ」僕はこうした人々の魂胆の醜さが見えすいている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...醜さに堪へられなかつた...
牧野信一 「父を売る子」
...反つて異様な醜さを赤裸にしたやうなものです...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...石の下の棺(かん)の中で蛆(うじ)に喰われている死骸の醜さが胸に浮んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...彼等の運命より「自分が如何なる醜さを...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...殺してはならない物を殺した醜さだけが殘つてゐたと...
室生犀星 「末野女」
...ほとんど年紀の加算と醜さの加算とは比例する...
柳宗悦 「工藝の道」
...醜さとはこの濁りの色である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...醜さは貧しい自己に便る時に起る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かえって今までは隠されていた内部の醜さを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...相手の醜さを赦すことが出來る優れた愛を對象からも自分からも呼び起すところから推してみて...
横光利一 「悲しみの代價」
...今初めて平民の醜さを眼前に見たのである...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...その醜さをかえって得意としながら...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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