...あの人の心に映っている私の醜さを見つけた時...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...さもなければ彼等の同性愛に媚びる醜さの潜んでゐる為だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...お前には如何なる意味に於いても自分の醜さを懺悔する資格があるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私は自分の醜さを恥じながらその側を通った...
有島武郎 「フランセスの顔」
......
高見順 「死の淵より」
...何という古い醜さでしょう! 彼女らの言語でいっても...
谷譲次 「踊る地平線」
...強(し)いてその醜さを見ようとする者は...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...醜さがだん/\見えてくる...
種田山頭火 「旅日記」
...未練がましく生きる醜さにも想い到(いた)ったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...ワグナー派の朗吟法の重苦しさやまた多くの醜さなどに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この愚劣さ、醜さ、あさましさにあいそをつかして首を縊つたり海に飛び込んだりした者は決して少くない...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...と思へば反つてその醜さも余外に大きく思はれて……あんな猿にも人を恋するやうな慾望があるのかしら! と思つたら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...富裕な階級の未亡人に甘やかされて社会性を鍛えられずに青年となった人間の醜さと悲劇である...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...醜さをその醜さでちゃんとうつす顔...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お前は実在的本質的な醜さを十分に持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この表面の醜さは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美しさと醜さとが未だない所に在ればよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...強いて美しく作ってあるが故に醜さがどうしても残る...
柳宗悦 「民藝四十年」
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