...さもなければ彼等の同性愛に媚びる醜さの潜んでゐる為だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...その身体(しんたい)の醜さに輪をかけた鬼畜(きちく)である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...御自身の容貌の醜さや...
太宰治 「恥」
...酒に対する私の態度は何といふ醜さぞ...
種田山頭火 「旅日記」
...容貌(ようぼう)の醜さにたいして施す術(すべ)があろうか? 彼女はもはやそれを疑い得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またその非常な醜さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上流社会にはいって自分の醜さと滑稽(こっけい)さとがいっそう目立つのを苦にしていたから)――けれども優美な姿態には感じやすかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」悟浄の醜さを憐(あわ)れむような眼(め)つきをしながら...
中島敦 「悟浄出世」
...自分の醜さを意識しているお半は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...季節の去つた跡のなんとない醜さをまのあたりの風景に感じずには居られなかつた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...感極ったときのあの醜さであった...
本庄陸男 「石狩川」
...その「外形」の醜さは明白であるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...さすがに笑顔(えがお)になった女の顔は品も何もない醜さを現わしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...アリストテレスを読む者よりもよくこの激情の醜さを悟り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まざまざとその醜さを見せつけられる時...
柳宗悦 「工藝の道」
...醜さとは、即ち本然の様から離れた姿を指すのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もしそれが出來ない限りは人類一齊に自分の心の醜さと不幸を意識して...
横光利一 「悲しみの代價」
...猿のやうに焦らだたしい醜さを持つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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