例文・使い方一覧でみる「醗」の意味


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...魂が酵し苦悶して内界に何等かの建設を試みる時...   魂が醗酵し苦悶して内界に何等かの建設を試みる時の読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...彼にはその酵に自然の經過を與へる爲に...   彼にはその醗酵に自然の經過を與へる爲にの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...無意識の中に行はれたる久しき準備と酵とが...   無意識の中に行はれたる久しき準備と醗酵とがの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...まさに酵してふくれ上らんとしつつあるかのように見えた...   まさに醗酵してふくれ上らんとしつつあるかのように見えたの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」

...それは酵させない葡萄液である...   それは醗酵させない葡萄液であるの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...かかる微細な感情の集積せられ化合せられるところから何時(いつ)となく酵する「時代」の空気...   かかる微細な感情の集積せられ化合せられるところから何時となく醗酵する「時代」の空気の読み方
津田左右吉 「歴史の矛盾性」

...社会的情熱の坩堝のなかに新しい活力が数多く酵しつつあるとともに...   社会的情熱の坩堝のなかに新しい活力が数多く醗酵しつつあるとともにの読み方
戸坂潤 「読書法」

...漸次に其の酵力の消滅するを待つのみ...   漸次に其の醗酵力の消滅するを待つのみの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...或る一つの考えが頭の中で徐々に酵して...   或る一つの考えが頭の中で徐々に醗酵しての読み方
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」

...この苦(にが)い酒を醸(かも)す酵分子(はっこうぶんし)となって...   この苦い酒を醸す醗酵分子となっての読み方
夏目漱石 「明暗」

...そのわけが分明(はっきり)としないものが酵(はっこう)しかけてくるのだ...   そのわけが分明としないものが醗酵しかけてくるのだの読み方
長谷川時雨 「田沢稲船」

...この緊張裡に彼の微細な推理力は酵するらしい...   この緊張裡に彼の微細な推理力は醗酵するらしいの読み方
平林初之輔 「ホオムズの探偵法」

...獣類が蓄えた果物もしくは食べ残しが瀦(たま)って旨(うま)く酵するはあり得る事だ...   獣類が蓄えた果物もしくは食べ残しが瀦って旨く醗酵するはあり得る事だの読み方
南方熊楠 「十二支考」

...八時間の後温(あったか)い処から出してみるとプツプツと盛(さかん)に酵していますからその中へメリケン粉二斤を加えてよく混(ま)ぜると饂飩(うどん)の少し柔い位なものが出来ます...   八時間の後温い処から出してみるとプツプツと盛に醗酵していますからその中へメリケン粉二斤を加えてよく混ぜると饂飩の少し柔い位なものが出来ますの読み方
村井弦斎 「食道楽」

...豆類の如きは酵性食物にして胃の悪き物は酵を促す...   豆類の如きは醗酵性食物にして胃の悪き物は醗酵を促すの読み方
村井弦斎 「食道楽」

...酵させて固めたものを「藍玉(あいだま)」と呼び...   醗酵させて固めたものを「藍玉」と呼びの読み方
柳宗悦 「手仕事の日本」

...これでもかこれでもかと蠱惑(こわく)な匂いをむしむしと酵(はっこう)させながら...   これでもかこれでもかと蠱惑な匂いをむしむしと醗酵させながらの読み方
吉川英治 「剣難女難」

...そこには想像外な性社会の酵(はっこう)が都の夜の底をびらんさせていたのではあるまいか...   そこには想像外な性社会の醗酵が都の夜の底をびらんさせていたのではあるまいかの読み方
吉川英治 「私本太平記」

「醗」の読みかた

「醗」の書き方・書き順

いろんなフォントで「醗」

「醗」の英語の意味


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