...外遊中に蘊蓄醗酵した清新な情操を日本の文壇へ齎らした...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...醗酵した豆から造るソースとを沸し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...醗酵した豆でつくった味噌汁とを取る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これらの研究で腐敗とか醗酵(はっこう)とかのはたらきがすべて微生物によって起されることが確かになったので...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...ところがパストゥールの方法で醗酵菌(はっこうきん)を除いてしまえば...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...生活は酒精(しゆせい)の波に醗酵せり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...かかる微細な感情の集積せられ化合せられるところから何時(いつ)となく醗酵する「時代」の空気...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...感動はあっても未だ文学的なものに迄醗酵しないし...
中島敦 「章魚木の下で」
...神変怪異の思想に異常醗酵をしたのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...自然と内に醗酵(はっこう)して醸(かも)された礼式でないから取ってつけたようではなはだ見苦しい...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...山陽の日本外史が維新の大業に醗酵分となつて交り込んだのは...
夏目漱石 「点頭録」
...争って奴隷たらんとするものに何らの理想が脳裏(のうり)に醗酵(はっこう)し得る道理があろう...
夏目漱石 「野分」
...そのわけが分明(はっきり)としないものが醗酵(はっこう)しかけてくるのだ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...この緊張裡に彼の微細な推理力は醗酵するらしい...
平林初之輔 「ホオムズの探偵法」
...自ずと内に醗酵するほどの悩みに関しては根限りの吟味の眼を視張らねばならず...
牧野信一 「浪曼的時評」
...イーストは醗酵性(はっこうせい)のものでチャスターゼを含むから澱粉(でんぷん)の消化を助けるのと膨脹(ぼうちょう)しているからよく胃液を滲入(しんにゅう)させるのと二つの理由で消化が良いさ」小山「窒素質の食物...
村井弦斎 「食道楽」
...瓶の中で醗酵させたものといふから今の普通の製法とはちがひ...
柳田國男 「食料名彙」
...ドワ穀粉などの醗酵(はっこう)して固まることを...
柳田國男 「食料名彙」
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