...彼は川口の麻酔の醒めるのを待ち...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...酔が醒めると、件の蟻はこそこそと這ひ出して、直にいつもの仕事にとりかかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...はつと夢から醒める事があります...
太宰治 「津軽」
...目も醒めるばかり鮮やかな色彩の世界を背景にした南海の捕りものである...
中島敦 「環礁」
...そんなことをしたら呑む下から醒めるだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「苦しいことに出遇つて眼醒めるとか...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...君が明朝彼女の声で眼醒めるために――そして僕等は...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...竦毛をふるつて夢から醒めるのが常習なのである...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...雛菊が目醒めると...
牧野信一 「雛菊と雲雀と少年の話」
...ふつとまた醒めると余り突拍子もない想ひに走つてゐたことに気がついて...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...午過ぎの二時か三時頃になつて眼が醒める……といふやうな日々の彼の「夜明け」と「おやすみ」が季節の移り変りと同じやうに極く少し宛日増しに伸びて行つて...
牧野信一 「籔のほとり」
...しかしいつもの自分ならそれを変だと感じもしようが妙ちきりんな状態にある僕はそんな事は格別気にも掛けないで矢張りのらりくらりと絶えず落着かず、少し本を読んだかと思ふとすぐ煙草を眩ひする程吹かす、画を描くかと思ふと鉄亜鈴をいぢる、その内に眠る、すぐ醒める、殆んど狂噪の状態であつた...
村山槐多 「殺人行者」
...大抵日業の継続から悲壮的(トラーギシユ)の結末を示し――昼間氷の戯をなし夕にもこれを夢み遂に僵る――醒める時には筋肉の劇動をし又は叫喚す...
森鴎外 「夢」
...醒めるようなものである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...眠っていてもぱッと眼が醒めるよ...
横光利一 「旅愁」
...一度眼が醒めると...
横光利一 「旅愁」
...私ははつと眼が醒めると...
吉江喬松 「五月雨」
...「そのお心の醒めるよう...
吉川英治 「剣難女難」
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