...例の窓のカーテンは目も醒める様な青色であった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...眼の醒めるような一群の白堊館が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...せつかくの酔ひが醒める...
太宰治 「お伽草紙」
...――△春があれば秋がある、満つれば缺げる、酔へば醒める、腹いつぱいも腹ぺこ/\も南無観世音、オンアリヨリカソワカ...
種田山頭火 「其中日記」
...お徳に絡(から)み付かれた時の亢奮が次第に醒めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなことをしたら呑む下から醒めるだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ショオマレェは茫失状態から醒めると...
久生十蘭 「海難記」
...その手には眼も醒めるばかりの...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あたしは、思はず、キヤツ! といふ悲鳴を挙げて、眼が醒めると、枕もとの時計は丁度五時だつた...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...もう少し歩いた方が………醒めるから……ああ俺は矢張り酔つてゐるんだな...
牧野信一 「公園へ行く道」
...目も醒めるやうな縮緬やら絹のやうな長襦袢を二三枚も引き出した...
牧野信一 「早春のひところ」
...またそんな恍惚の夢から醒めると私は...
牧野信一 「毒気」
...」窓下からの声で私は、夢から醒めると、朝餉の前の一働きに水門開きに出かける雪五郎と雪太郎であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...雛菊が目醒めると...
牧野信一 「雛菊と雲雀と少年の話」
...醒めるのを怖れて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...醒めるようなものである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...眼が醒めるとまた夢を見た...
横光利一 「悲しみの代價」
...――幕府もいけないが中世幕府ごろの善政に醒めるべきである...
吉川英治 「私本太平記」
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