...今や平家十年の栄華の夢の醒むべき時は漸に来りし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...同房の書生は驚き醒むることしば/\なりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...衆人醉へる中に獨り醒むる者は容(い)れられず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...醒むることを願わざれ」といったような...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜よく眠らず明方うと/\として醒む...
長塚節 「十日間」
...我等が皆目醒むる時為さんとし成らざるなき強き力なり...
根岸正吉 「我は労働者よ」
...ひとり車窓に目醒むれば汽笛は闇に吠え叫び火焔(ほのほ)は平野を明るくせり...
萩原朔太郎 「氷島」
...宗教的觀念が目醒むるならば...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...醒むれば是なむ南柯の一夢でございます」なんとも言えないその調子のよさ...
正岡容 「寄席」
...その醒むるを俟つにあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...『ヘッダ・ガーブレル』『幽靈』『海の夫人』『小さなイヨルフ』『棟梁ソルネス』『ロスメルスホルム』『野鴨』『ヨン・ガブリエル・ボルクマン』『我等死者の目醒むるとき』『人民の敵』など多きは四五種ぐらゐ...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...而して私が校訂したのは秋田雨雀の『我等死者の目醒むるとき』一篇だけである...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...7475マントオ(醒む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...小児の腹中に虫湧く時は睡眠中驚き醒むること多し...
森鴎外 「夢」
...眠るともなく醒むるとも無くて在りしが...
夢野久作 「白くれない」
...われとわが耳に入りて夢醒むれば...
夢野久作 「白くれない」
...目醒むるやうな心持になつて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...鮮かな目醒むるばかりの景色だ...
吉江喬松 「山岳美觀」
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