...いさゝか本分に酬ゆるところありともせむかし...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...知己に酬ゆる一片の涙のほどばしれる也...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...彼の長年のすばらしい奉公に酬ゆるに伯爵を与えるのはもっとも当をえた恩賞であること...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いかにしてその信頼に酬ゆべきかと常に種々苦心するところである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...また私たちとしては頭山翁の信頼にいささか酬ゆることが出来たのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...聊か二十餘年の御恩に酬ゆるの寸志にて候ぞや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...一千二百年の雄志初めて酬ゆるの日に方つて...
竹越三叉 「深憂大患」
...我國家に酬ゆる所...
竹越三叉 「深憂大患」
...常に一矢を酬ゆるの秋(とき)を待っていた...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...慈親に受けし養育の恩を酬ゆる遑なく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「国に酬ゆる精忠十八歳...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...首相の反省を求めたり首相之れが復書を作りて相酬ゆるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いささか恩義に酬ゆるの礼として...
中里介山 「大菩薩峠」
...永年の忠義に酬ゆる道を缺いてはならぬ――と書いてあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世に酬ゆる丹心を発展さすべきものである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...何の酬ゆるところもなく離れて行かなければならぬのが濟まなく佗しい...
水野仙子 「響」
...今日までの辛労に酬ゆるためにも...
山本周五郎 「日本婦道記」
...必ず重き恩賞をもって酬ゆるであろうぞ」と...
吉川英治 「三国志」
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