...気違いじみた酩酊が立派に魂を腐らせて行き...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...あなたこそえらい御酩酊(ごめいてい)ではないか」そう云う時平は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...留守中にKさんが酩酊して来たと書き残してある...
種田山頭火 「其中日記」
...酩酊の程度は五本でもう充分で...
豊島与志雄 「庶民生活」
...二匹の雀(すずめ)は御酩酊(ごめいてい)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アンジョーラから酩酊(めいてい)の第二期に突然手荒く押し込まれたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二十三 断食者と酩酊者(めいていしゃ)とのふたりの友ついに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...酩酊(めいてい)が隠していたすべてを見て取る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自己欺瞞(ぎまん)と酩酊(めいてい)とに過ごそうとするのか?呪(のろ)われた卑怯者(ひきょうもの)め! その間を汝(なんじ)の惨(みじ)めな理性を恃(たの)んで自惚(うぬぼ)れ返っているつもりか?傲慢(ごうまん)な身の程(ほど)知らずめ!噴嚏(くしゃみ)一つ...
中島敦 「悟浄出世」
...馬鈴薯(じやがいも)は前(めえ)に幾(いく)らでも有(あ)んのに」おつぎは更(さら)に窘(たしな)めるやうに「おとつゝあは酩酊(よつぱら)つたつてそんなに顛倒(ぐれ)なけりやよかつぺなあ」と獨(ひと)り呟(つぶや)いた...
長塚節 「土」
...ひどく酩酊(めいてい)したかっこうで...
林芙美子 「晩菊」
...ひどく酩酊したかつかうで...
林芙美子 「晩菊」
...殺気とも、新奇とも、酩酊ともつかぬ、ここの気分に迷ひながら、どうして、ふらふらと、こんな場所にゐるのか訳がわからなくなるのだつたが、それはその儘、「新びいどろ学士」のなかに出て来る一情景のやうに想はれだした...
原民喜 「氷花」
...英則の余程酩酊してゐるらしい騒ぎが聞えた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...酩酊者の合唱が響いてゐた...
牧野信一 「心象風景」
...偏へに小生の酩酊振りが悪く...
牧野信一 「僕の酒」
...如何程酩酊したる場合であらうとも...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...いかがです」「もうだいぶ酩酊(めいてい)ぎみだよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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