...飲みすぎて酔眼朦朧になる...
...もう酔眼朦朧で彼女の顔が見えない...
...酔眼朦朧のままタクシーに乗り込んだ...
...酔眼朦朧だったせいで、警察官に注意された...
...酔眼朦朧のまま夜道を歩くのは危険だ...
...「君たちはそう思わないか?」和田は酔眼(すいがん)を輝かせながら...
芥川龍之介 「一夕話」
...Hは朦朧(もうろう)たる酔眼(すゐがん)にこの景色を眺めると...
芥川龍之介 「東京小品」
...私の酔眼(すいがん)にうつって来た...
梅崎春生 「風宴」
...私は先生の後からついて入ったが、雪のように白い髪粉(かみこ)をつけ(註一二)、きらきらした黒い眼をした、挙動の快活な、品のよい立派なその医師と、粗野な田舎の人々、就中(なかんずく)、ラムが大分って、テーブルに両腕を張って腰掛けている、垢じみた、鈍重な、酔眼朦朧たる、ぼろぼろ着物の案山子(かかし)みたいな例の海賊君との対照が、目に止ったことを覚えている...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私の酔眼にはそこだけ特に大きく映った...
高見順 「如何なる星の下に」
...と酔眼を見ひらき意外の抗議を提出した...
太宰治 「ろまん燈籠」
...それとも半眠半醒(はんせい)の酔眼がありとしもない夢魔を描いたのか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...倒れたきりで仰向けに臥(ね)て酔眼(すいがん)をトロリと見開いて見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...また酔眼を据えて室内を睨(ね)め廻したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ醒(さ)めやらぬ酔眼で...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに酔眼とは言いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...万七の手から受取った櫛をお町の朦朧(もうろう)たる酔眼の前へ持って行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ない」八五郎は酔眼を据えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...コムパスは酔眼朦朧たるものであり...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...酔眼朦朧とした身体(からだ)をグラグラさせながら...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...それが、彼の酔眼を、大刀の鍔に吸いつけて離さない……...
吉川英治 「大岡越前」
...こうなると、その酔眼には、女の美が、ただの女体としてのみ映ってくる...
吉川英治 「私本太平記」
...与平はもう別人のような酔眼を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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