...酔漢が道路で転んでいた...
...その酔漢の面をひと目見たら...
海野十三 「蠅男」
...病人や酔漢(すいかん)ではなくて...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...いよいよ酔漢の放言として...
太宰治 「善蔵を思う」
...同宿の酔漢がうるさかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...目が酔漢(よっぱらい)のように据わっている...
徳田秋声 「新世帯」
...酔漢(よっぱらい)はもう出たと見えて...
徳田秋声 「新世帯」
...すると門番が敲くは敲くはと云いながら出て来て酔漢の管(くだ)を捲(ま)くようなたわいもない事を呂律(ろれつ)の廻らぬ調子で述べ立てる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...裏面から観察するとすれば酔漢の妄語(もうご)のうちに身の毛もよだつほどの畏懼(いく)の念はあるはずだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...酔漢 大きなことをいうない...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...(指さす)酔漢 えッ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...客席に酔漢がゐて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...白昼婦女に弄れる野卑なる酔漢であつた...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...田舎流の野卑たる酔漢を真似ても...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...その刹那自分はこの酔漢が溜らなく哀れになつて来た...
村山槐多 「殺人行者」
...以上がこの酔漢の物語りであつた...
村山槐多 「殺人行者」
...酔漢は番人の引き止めてゐるその鎖を腹にあてたまま無理にぐんぐんと前へ出た...
横光利一 「マルクスの審判」
...「お前はその酔漢が鎖を引き摺つて出ようとしたとき...
横光利一 「マルクスの審判」
...酒一滴も出ないのに頭は酔いの廻った酔漢のようになっている...
横光利一 「旅愁」
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