...――“天龍のぼれば”小唄二つ三つ天龍のぼればのぼれば逢ひたい若葉がせまる若葉がせまる(酔余の一ふし二ふし)おれのこころは天龍の水よわがまゝきまゝ流れてゆかう下る筏に上る帆...
種田山頭火 「旅日記」
...また酔余の論議なので私は充分に記憶していない...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...その酔余の冗言を言葉通りに写せば長くなるから...
豊島与志雄 「逢魔の刻」
...深夜の酔余の彷徨の帰りには...
豊島与志雄 「オランウータン」
...酔余の競争が始まった...
豊島与志雄 「霧の中」
...酔余の饒舌のうちに...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...酔余のいたずら、でもないし、真面目な意図、でもないし、何が何やら分らないながらも、へんに俺は心が暗かった...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...万一そうであっても「酔余の過失」だとなっているが...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...近頃四谷に移住(うつりす)みてよりはふと東坡(とうば)が酔余の手跡(しゅせき)を見その飄逸(ひょういつ)豪邁(ごうまい)の筆勢を憬慕(けいぼ)し法帖(ほうじょう)多く購求(あがないもと)めて手習(てならい)致しける故唐人(とうじん)が行草(ぎょうそう)の書体訳もなく読得(よみえ)しなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...師匠国芳が酔余の走り書きになる黒旋風李達が阿修羅のような立姿へ...
正岡容 「小説 圓朝」
...ヤイ夢声と酔余しばしば呼び合つてゐたことも珍しからぬ彼が...
正岡容 「東京万花鏡」
...ウームと両手を展(の)ばして漸(ようや)く我に還(かえ)りたる酔余の客妻君の顔を見て面目無気(めんもくなげ)に起き直り「どうもこれはとんだ御厄介(ごやっかい)をかけましたね...
村井弦斎 「食道楽」
...椒酒酔余逢客至...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かの夜痛飲の果酔余の興にかられ友人の作業服を着用し...
山下利三郎 「流転」
...さような酔余のお言葉から...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...公も興に乗じ酔余健筆を揮って大喜び...
山本笑月 「明治世相百話」
...酔余達筆を揮って同人新宅の襖などへ盛んに描いたものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...酔余の洒落文(しゃれぶみ)...
吉川英治 「私本太平記」
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