...公休で二人共家にいた僕に遊びに来え来え言うので僕が行くと親父さんはもう酔うて顔をほてらしていた「いや...
猪狩満直 「炭坑長屋物語」
...恁(か)くて此若い女達は翌(あくる)二日の夜更までは何も彼も忘れて楽みに酔うた...
石川啄木 「鳥影」
...いまに酔うさ...
太宰治 「酒の追憶」
...寒いわ」私は良い気もちに酔うていた...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...さういふ私を気の毒と思つてだらう、樹明兄が乏しい弗入から五十銭玉一つをおいていつた、ありがたしとばかり、すぐ駅通りまで出かけて、焼酎と豆腐とを買うて戻つて、ゆつくり、しんみり、やりました、うまかつた、ありがたかつた、酔うた、酔うた、いつとなく前後不覚になつてしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...――三人ほどよく酔うて暮れる前に解散...
種田山頭火 「其中日記」
...真赤に喰(くら)い酔うた金襴(きんらん)の袈裟(けさ)の坊さんが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何んの係りがあるのか?」「酔うて枕す...
直木三十五 「南国太平記」
...吉田氏」少し酔うてさきほどから眠っていたらしい一人を呼びかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...霞(かすみ)に酔うた人のようにぽうっとした...
夏目漱石 「野分」
...忽(たちま)ち不義の甘酒(うまざけ)に酔うようになったのである...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...下町からあがった腰元とみえ、酔うにつれて、小さな声で小唄なんか歌う...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」湯村は酔うた頭を前後にフラ/\させながら...
眞山青果 「茗荷畠」
...太ったもう一人の弟は被った羽織の下で四足で這いながら自分が本当の虎になったような威力に快く酔う...
宮本百合子 「雨と子供」
...官兵衛の面を酔うばかりつよく襲ってくる...
吉川英治 「黒田如水」
...すこし酔うてきたとみえて...
吉川英治 「三国志」
...酔うにも酔えない顔なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...酔うのも早かった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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