...少しの地位を得るともうすっかりその光栄に酔うてしまって贅沢(ぜいたく)をしようとするような亡国的人士は...
大隈重信 「青年の天下」
...……夫婦で洗ふ赤児がおとなしい夫婦喧嘩もいつしかやんだ寒の月夕ぐれのどの家も子供だらけだ酔うほどは買へない酒をすゝるのか一月廿三日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...昨夜は酔うたけれど脱線しなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...酒は内から、湯は外から、どちらもちよいと一杯、などゝ考へてゐたら樹明来庵、酒なかるべからずと酒を買つた、すこし酔うて、同道してF家へ押しかけて御馳走になる、それからまたSで飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...酒と魚とを持つて――酔うて二人は街を飲み歩いた...
種田山頭火 「其中日記」
...酔うて夜更けて夢中で戻つて寝た...
種田山頭火 「其中日記」
...四人楽しく酔ふ(必ずしも酒ばかりに酔うたのではない)...
種田山頭火 「松山日記」
...今日自家の祭酒に酔うた仁左衛門さんが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その間にテナルディエは――われわれは以後彼をこの名前で呼ぶことにしよう――われを忘れたようにまた勝利に酔うたがように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殊に瞽女を知ってからというもの彼は彼の感ずる程度に於て歓楽に酔うて居た...
長塚節 「太十と其犬」
...彼は酔うと同じ言葉を何遍も繰返す癖のある男だったが...
夏目漱石 「行人」
...同じように闘牛に酔う...
野上豊一郎 「闘牛」
...朝陽にカッと照らされる函嶺の紅葉(もみじ)――その色に酔うような心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うつとりと酔うてしまつた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...ましてや一たび酔うて今は醒(さ)めているという類(たぐい)の旅人であったならば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ほどよう酔うたわえ」「……それがしもつい...
吉川英治 「私本太平記」
...酔うまいと気を締めていながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...酔うほど青くなり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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