...彼女の顔には酒色のような赤みがあった...
...酒色に染まった夕陽が美しかった...
...酒色のドレスが彼女にとても似合っている...
...彼の顔には酒色のような嫌な汗が流れていた...
...酒色の絵のような夜景が見えた...
...酒色を好まず、出たらめを云わず、身を処するに清白なる事、僕などとは雲泥の差なり...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...酒色の害と何ぞ択ばん...
石井研堂 「研堂釣規」
...酒色に耽るようになった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...一(ひと)つの穴に落ち合へる酒色と饑餓との民もあり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...酒色を本格的に教えたのは三田村である...
梅崎春生 「幻化」
...酒色などの誘惑をさくる方便ともなりて...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...我飛行界新進の花形として多大の囑望を集めた天野中尉はある重大任務を帶びてフランスへ派遣を命ぜられたが半途にして歸國し歸國後打つて變つた樣に酒色の巷に耽溺し世間をして驚きと失望に陷らしめた...
竹久夢二 「砂がき」
...酒色に金を浪費することは厭わないが...
豊島与志雄 「無法者」
...酒色に溺(おぼ)れるだけが放蕩ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...されども人にして酒色に耽(ふけ)らざればとて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そして葡萄酒色のネクタイを結んだ...
牧野信一 「山を越えて」
...全く無益な酒色の為めに費して了った事が...
松永延造 「職工と微笑」
...しかし正弘が酒色を縦まゝにしたと云ふは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は酒色を慎まなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これに教うるに酒色の筵(むしろ)にあっても品位を墜(おと)さぬ心掛を以てした...
森鴎外 「細木香以」
...酒色に耽る事でもなければ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夢中で酒色の夢を見ているような感じである...
横光利一 「欧洲紀行」
...おもてには、静浄を装って、救世(ぐせ)を口にしながら、山を下りれば、俗人以上に、酒色をぬすみ、事があれば、太刀薙刀(なぎなた)をふるって、暴力で仏法の権威を認めさせようとする...
吉川英治 「親鸞」
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