...買つて呉れ手が無いかと眼を四方に配る...
千家元麿 「自分は見た」
...と表てに気を配る...
林不忘 「安重根」
...昔の日本人は前後左右に気を配る以外にはわずかに鳶(とんび)に油揚(あぶらげ)を攫(さら)われない用心だけしていればよかったが...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...昔の日本人は前後左右に気を配る以外にはわずかにとんびに油揚(あぶらげ)をさらわれない用心だけしていればよかったが...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...横町の方へ眼を配る者はいなかったし...
豊島与志雄 「悪夢」
...僕はそれ程こまかく気を配るのが面倒くさいので...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...それを知己友人に配るだけの設備でもよいから欲しい...
中里介山 「生前身後の事」
...少女は又其方へ目を配る...
長塚節 「旅の日記」
...行き交(か)う人に気を配る辛(つ)らさはあらず...
夏目漱石 「薤露行」
...改めて四方に気を配ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうでしょうか」「幾つずつ配るもンだ?」「そうね...
林芙美子 「清貧の書」
...窓の外から人が覗いてゐようなどと心を配る余裕はなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そこへ余(あま)ったヲンヂたちを配るのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...近所の子供たちに飴玉(あめだま)を買って来て配る...
山本周五郎 「季節のない街」
...警護を配るのは当然のことではないか...
山本周五郎 「新潮記」
...それを配るのは、私の知っている村の青年にやらせますから」「いや、手前は、生来悪文の質(たち)ですから、ひとつそれは、劉長兄に起草していただこう」「いいや、あなたは多年塾を持って、子弟を教育していたから、そういう子弟の気持を打つことは、よくお心得のはずだ...
吉川英治 「三国志」
...婦人たちの配る椀など...
吉川英治 「日本名婦伝」
...戦って下さい」餅を配る間に立って...
吉川英治 「日本名婦伝」
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