...水難除けとして家々に配ることが行なわれたという...
薄田太郎 「広島という名の由来」
...配る家が一軒も過不足なく...
関根黙庵 「枯尾花」
...札を四人に配る時...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...人に糧食配るもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...エマニュエルの健康のほうにいっそう気を配るのが至当だと思うようになっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...左右に眼を配ることなく...
豊島与志雄 「絶縁体」
...「喜助」半兵衛が、こう叫びつつ、後方へ、横へ眼を配ると、右側の立木の間から、走ってきた士が、半兵衛へ刀を向けて、睨みながら、じりじり迫ったので、半兵衛は、槍に心を取られたまま、馬から飛降りて、刀を抜くと、槍持に「槍を、早く」と、叫びつつ、迫る士に、刀を構えた...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...そっと四方(あたり)に眼を配ると...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...落雁(らくがん)を一個二個ずつ配ると...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...給仕がこんどはボロモセルツァのコップをみなに配る...
久生十蘭 「だいこん」
...まるで誰か自分の後を追跡する者がありはせぬかと眼を配るやうにして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...今日はPCLからの手当を配る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鳴雪翁は別に蛤一箇宛を椀に入れて各に配る...
子規 「闇汁圖解」
...毘沙門樣の御札を配ることは...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...ちらりと左右に眼を配る...
宮本百合子 「餌」
...内祝之赤飯配る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...このごろのならいとてこの二人が歩行(ある)く内にもあたりへ心を配る様子はなかなか泰平の世に生まれた人に想像されないほどであッて...
山田美妙 「武蔵野」
...婦人たちの配る椀など...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利!手書き漢字入力検索