...それにはまた配る費用というものが相当かかる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...札を四人に配る時...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...しかるにこの種々な要素の数はなかなか多くてこれに注意を配るのはあまり容易な事ではない...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...そっと気を配ると...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...其家で作る特別の暦は天子を始め貴族の人々のために何部かを作つて配るだけで...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...障子の外に立って中の動静(ようす)に気を配るようでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...集まって来た子供たちに配るしきたりである...
中村地平 「南方郵信」
...改めて四方に気を配ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時折猫のように廊下へ気を配る様子などは...
橋本五郎 「地図にない街」
...彼は四辺(あたり)に注意を配ることを怠ることが出来なかつた...
平出修 「逆徒」
...五日放送の台本を配る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...御影の嘉納氏から稲荷祭のお供物を沢山送って来た、配る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一様に天空を指差して――誰も彼も足許などに気を配る余裕はない...
牧野信一 「鱗雲」
...せめて無害な人間でありたいと思つて心を配る...
水野仙子 「輝ける朝」
...檄文(げきぶん)を配る役になつてゐた上田とは屋敷を出て往つた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...東京でも婚姻の祝に配る鳥の子または鶴(つる)の子(こ)というのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...警護を配るのは当然のことではないか...
山本周五郎 「新潮記」
...婦人たちの配る椀など...
吉川英治 「日本名婦伝」
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