...……提灯の蝋燭を配るのかと思ったが...
泉鏡花 「怨霊借用」
...配る家が一軒も過不足なく...
関根黙庵 「枯尾花」
...それを知己友人に配るだけの設備でもよいから欲しい...
中里介山 「生前身後の事」
...しかも此(この)寒空に配るというのは...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...改めて四方に氣を配ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...改めて四方に気を配ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...落雁(らくがん)を一個二個ずつ配ると...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...まるで誰か自分の後を追跡する者がありはせぬかと眼を配るやうにして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...近くの道で、郵便配るところ、移動して成城駅で、三益とめぐり逢ふところ、三益、映画に馴れないから、間がのびてしょうがない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鳴雪翁は別に蛤一箇宛を椀に入れて各に配る...
子規 「闇汁圖解」
...せめて無害な人間でありたいと思つて心を配る...
水野仙子 「輝ける朝」
...肉切が正直でも配達人が無責任だと外へ配る肉と代ったりして困る...
村井弦斎 「食道楽」
...東国ではワザットはもと物を配るときの辞令の語であった...
柳田国男 「こども風土記」
...菓子の代金だけの切手を配るのである...
山本周五郎 「季節のない街」
...ビラを配る男さえ見れば...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...片山潜の肉声だと云って配るんですね」「そのつもりらしいね...
夢野久作 「人間レコード」
...ジロリと鋭い眼をあたりに配ると...
吉川英治 「剣難女難」
...それを配るのは、私の知っている村の青年にやらせますから」「いや、手前は、生来悪文の質(たち)ですから、ひとつそれは、劉長兄に起草していただこう」「いいや、あなたは多年塾を持って、子弟を教育していたから、そういう子弟の気持を打つことは、よくお心得のはずだ...
吉川英治 「三国志」
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