...左右へ当惑そうな眼を配りながら...
芥川龍之介 「妖婆」
...下に落ちては大変だと気を配りながら...
海野十三 「流線間諜」
...いろいろ心配りが多くて行きとどかぬ勝ちの私を扶(たす)けて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ものものしくどっしり構えたグリゴリイはいっさい自分の仕事や気配りをいつも一人で考えていたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして物音に、気を配りながら、吉良邸の側を離れた...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...その種子を配り歩いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕はしかしあんまり周囲に気を配り過ぎたような気がする...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...字の呼吸や字配りを知っていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...字配りと崩し方が本當だと思つたのはそのためさ」と平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それとも吹き消されて居たでせうか」平次は妙なことに氣を配りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...性質すこぶる黠(ずる)く常に群を成し小獣を榛中に取り囲み逃路に番兵を配りその王叫び指揮して一同榛に入り駆け出し伏兵に捕えしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...あちこちに目を配りながらぢつと下宿の門口を見守つてゐるのに氣がついた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...まばらに兵を配りて...
森鴎外 「文づかい」
...薬味汁の小鉢を四つ配り...
山本周五郎 「季節のない街」
...――手配りは解いてよし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...特別に念を入れた極く内々の手配りで取りかかりたい私の考えじゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...ところがどうした天道様の配り合わせか...
夢野久作 「近世快人伝」
...降りはぐれまいと気を配り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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