...都合が悪くても現実は致し方ないのであります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...私は都合が悪くてそれを見にゆけなかった...
上村松園 「余齢初旅」
...体の大なることは却つて生存競争上に都合が悪くなる訳である...
丘浅次郎 「人類の将来」
...おれにとっても都合が悪くはない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その後また都合が悪くなったということであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...木彫の方は私は都合が悪くて出品しませんでしたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...みあかしゆらぐなむあみだぶつ(お寺にて)自動車まつしぐらに村の夕闇をゆるがして行つた十二月十日晴、行程六里、善導寺、或る宿(二五・中)九時近くなつて、双之介さんに送られて、田主丸の方へ向ふ、別れてから、久しぶりに行乞を初めたが、とても出来ないので、すぐ止めて、第十九番の札所に参拝する、本堂庫裡改築中で落ちつきがない、まあ市井のお観音様といつた感じである、こゝから箕ノ山の麓を善導寺までの三里は田舎路らしくてよかつた、箕ノ山といふ山はおもしろい、小さい山があつまつて長々と横は(マヽ)つてゐるのである、陽をうけて、山脈が濃淡とり/″\なのもうつくしかつた、途中、第十八番の札所へ詣るつもりだつたが、宿の都合が悪く、日も暮れかけたので、急いで此宿を探して泊つた、同宿者が多くてうるさかつた、日記を書くことも出来ないのには困つた、床についてからも嫌な夢ばかり見た、四十九年の悪夢だ、夢は意識しない自己の表現だ、何と私の中には、もろ/\のものがひそんでゐることよ!・旅は雀もなつかしい声に眼ざめて・落葉うづたかく御仏ゐます・行き暮れて水の音ある十二月十一日晴、行程七里、羽犬塚、或る宿(二〇・中ノ上)朝早く、第十八番の札所へ拝登する、山裾の静かな御堂である、札所らしい気分になる、そこから急いで久留米へ出て、郵便局で、留置の雑誌やら手紙やらを受け取る、こゝで泊るつもりだけれど、雑踏するのが嫌なので羽犬塚まで歩く、目についた宿にとびこんだが、きたなくてうるさいけれど、やすくてしんせつだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...明日はちょっと都合が悪くてゆけないから明後日(あさって)はきっと訪ねて行きますという...
近松秋江 「狂乱」
...この時の航海は風の都合が悪くて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...病院が夜では都合が悪くはないかという動議のあったため...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...風の都合が悪くて...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...先月は都合が悪くて送金しなかったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...生還すれば奴らの都合が悪くなるからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...疑いもなく姙娠には非常に都合が悪く...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人口増加にとり都合が悪く...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どうも己達は何をするにも都合が悪くなった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...編輯上の都合が悪くなるのですが...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
...博多へは風の都合が悪く...
和辻哲郎 「鎖国」
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