...郭巨(かくきょ)という男は...
太宰治 「惜別」
...郭巨には妻も子もある...
太宰治 「惜別」
...或る時、老母と言っても、その三歳の子から言えばおばあさんですね、そのおばあさんが、三歳の孫に、ご自分のお碗(わん)のたべものを少しわけてやっているのを見て、郭巨は恐縮し、それでなくても老母のごはんが足りないのに、いままたわが三歳の子は之(これ)を奪う、何ぞこの子を埋めざる、というひどい事になって、その絵本には、その生埋めの運命の三歳の子が郭巨の妻に抱かれてにこにこ笑い、郭巨はその傍で汗を流して大穴を掘っている図があったのですが、僕はその絵を見て以来、僕の家の祖母をひそかに敬遠する事にしました...
太宰治 「惜別」
...『郭巨(かくきょ)の釜掘り』てのはお前も聞いたことがあるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三明治落語界を風靡した滑稽舞踊「郭巨の釜掘り」の一節に...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...元すててこもへらへらも郭巨(かっきょ)の釜掘(かまほ)りも大方が即興舞踊に端を発したるものとはいえ...
正岡容 「寄席行燈」
...これが郭巨の細君で泣きながらテケレッツのパア...
山本笑月 「明治世相百話」
...二代目談志が郭巨...
山本笑月 「明治世相百話」
...震旦の部では取題の人物は秦の始皇、漢の高祖、楚の項羽、後漢の明帝、梁の武帝、唐の玄宗等の王者から、玄奘三藏、善旡畏等の諸高僧や、郭巨、孟宗等の孝子、孔子、莊子、季札、蘚武等、また上陽人、楊貴妃などに及び、その出處は、『史記』『漢書』『唐書』『白氏文集』『世説』『説苑』諸子百家の書、詩話、隨筆等さまの書である...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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