...当時、私も兄も、まだ部屋住みで、住居(すまい)は日本橋通(にほんばしとおり)三丁目でして、親爺(おやじ)が呉服商を営んで居りましたがね...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...どうだ」そう言う兄貴だって「部屋住み」のため女房を持ってない...
高見順 「いやな感じ」
...部屋住みの、修行中の自分が、その中に入って歯が立つものではない――それをいま悟っても、人には相当に未練というものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...部屋住みのお絹が持って来る金などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな金は部屋住みで出来るわけはないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ部屋住みの金太郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ部屋住みの金太郎――名前は強そうだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お京さん」「あい」「わたしは部屋住みの主人持ち...
火野葦平 「花と龍」
...「ふん……部屋住みの万太郎...
吉川英治 「江戸三国志」
...あちらはやかましいお屋敷の部屋住みという御身分だし」「笑わせやがる...
吉川英治 「大岡越前」
...紀州部屋住み時代からの側臣で...
吉川英治 「大岡越前」
...当時まだ部屋住みの徳川新之助をして...
吉川英治 「大岡越前」
...自分の仕立てた部屋住みの不良児が...
吉川英治 「大岡越前」
...まだお部屋住みで...
吉川英治 「大岡越前」
...足利の部屋住み、又太郎高氏にござりまする」「おう、お待ちしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...山陽がまだ久太郎といった部屋住み時代...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...雪乃(ゆきの)という奥仕(おくづか)え女中とも、部屋住みの頃、想思をかよわせていたが、この頃から彼の心境に、著しい変化が来ていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...まだ部屋住みらしい若者で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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