...この標章は部厚い厚紙でいろいろの形の幾何的構造物をつくり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...はからずも部厚い「機関車問答集」を見出した瞬間にはすっかり機嫌を直されていた...
上田広 「指導物語」
...厚さというものもべつに定めていないから大そう部厚いものから極く薄っぺらなものまで雑多である...
上村松園 「縮図帖」
...空になった籠のまわり――特に部厚い木を貼った籠の下半分に近づけた...
海野十三 「軍用鼠」
...どうやら籠底を蔽(おお)っている部厚い木のなからしい...
海野十三 「軍用鼠」
...差出人(さしだしにん)の署名のない一通の部厚い書面が届いた...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...灰色の部厚いコンクリートの塀...
海野十三 「蠅男」
...しばらくして課長は気をとりなおして部厚い雪子学士の研究ノートの頁(ページ)を...
海野十三 「四次元漂流」
...亡くなった坊やのおためにも」附添婦の小谷さんは部厚い聖書の頁を繰り展げた...
鷹野つぎ 「窓」
...部厚い聖書を再び膝の上に繰り展げて見せる日が多くなった...
鷹野つぎ 「窓」
...そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類凾(ケース)の中から部厚い書類を取り出して来て...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...宛(あたか)も部厚い眼鏡そのものに入つたヒビ割れのやうに見えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...寄生虫の部厚い専門書を借り出して見た...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...加野はポケットから部厚い角封筒を出して...
林芙美子 「浮雲」
...女性の視点だ! 僕は部厚い布地のシャツしか持ってないからな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...読み方の論述だけでも優に部厚い本に纒まるほどだが...
村山俊太郎 「国分一太郎君の仕事」
...部厚い肩から両腕を前に延ばしたその真ん中の...
横光利一 「旅愁」
...パタンと音がして部厚い白の角封筒が落ちたのに気がついた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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