...この「ゲダイ」というは馬喰町の郡代屋敷へ訴訟に上る地方人の告訴状の代書もすれば相談対手(あいて)にもなる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...中洲真砂座(なかすまさござ)といふ芝居の横手の路地にも銘酒屋楊弓場(ようきゅうば)軒を並べ、家名小さく書きたる腰高障子(こしだかしょうじ)の間より通がかりの人を呼び込む光景、柳原の郡代、芝神明、浅草公園奥山(おくやま)等の盛況に劣らず...
永井荷風 「桑中喜語」
...凝然(じっ)として郡代屋敷の塀際に突立ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...郡代屋敷の方面へ行って見た後に...
中里介山 「大菩薩峠」
...杉の森稲荷から郡代屋敷...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の郡代の首を水を掻(か)くように打ち落して...
中里介山 「大菩薩峠」
...郡代官のギコチないのより...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州ノ郡代ヘヤル手紙ノ下書ヲ書イテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど御郡代(おぐんだい)屋敷前の滅法(めっぽう)淋しいところに生首(なまくび)が一つ転がっておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手一杯に土地の下つ引を集めて郡代(ぐんだい)屋敷から和泉橋の柳森稻荷まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...附木店は浅草見附(みつけ)内の郡代――日本橋区馬喰町(ばくろちょう)の裏と神田の柳原河原のこっちうらにあたっている...
長谷川時雨 「神田附木店」
...野辺地の郡代官に引継げば...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...阿波郡代(あわぐんだい)となり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...熊喜の嫡子衛一郎は後四郎右衛門と改名し、玉名郡代を勤め、物頭列(ものがしられつ)にせられた...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...道を隔てた向うに郡代(ぐんだい)屋敷があり...
山本周五郎 「へちまの木」
...甲州郡代(ぐんだい)鳥居彦右衛門をも...
吉川英治 「新書太閤記」
...奉行所へ、船手組へ、各郡代官所へ、急に手配(てくば)りを命ずべく、若侍の早馬が次々に大手の橋から城下へわかれる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...郡代(ぐんだい)の鷲尾覚之丞(わしおかくのじょう)どのから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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