...自分におっ被(かぶ)さっているいろんな邪魔ものを手で押しのけ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まずこれなる邪魔ものをおたがい心をあわせてかたづけて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...彼らは精神病院の一室で誰の邪魔もせず...
田中英光 「さようなら」
...仕事をするには邪魔も払いたくなるはず...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...この邪魔ものの一局部へ頭を擲(たた)きつけて...
夏目漱石 「坑夫」
...今まで朧気(おぼろげ)に彼を一種の邪魔ものの如く意識していながら...
夏目漱石 「こころ」
...もちろんこれには仕事の邪魔もされるというものです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...暗闇(くらやみ)の中で邪魔もなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...邪魔ものの兄が見る目うるさし...
樋口一葉 「大つごもり」
...いかなる邪魔もはひらない...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...どこまで逼つても邪魔ものゝない広場で逼はせたならば何メートル位ひの距離を逼ふものか知らなどゝ代数の問題を解くことも忘れて...
牧野信一 「月あかり」
...さ候へば却而(かへつて)邪魔ものなるべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何の邪魔もない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしはそこにいかなる邪魔も拘束もあったとは想像できない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知っていてお待ち申したのです……ここなら邪魔もはいりますまい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...異教という邪魔ものや...
吉川英治 「江戸三国志」
...数えあげたその邪魔ものを...
吉川英治 「江戸三国志」
...目のまえにあった泰山(たいざん)のような邪魔ものが崩れて一ときにべつな視野を見たような感でもあったが...
吉川英治 「私本太平記」
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