...「十悪業」は、殺生、偸盗、邪淫、妄語、兩舌、惡口、綺語、貪欲、瞋恚、邪見から成る...
...その見一様に偏すれば邪見となり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...あまつさへその身は僅少(わずか)の罪に縛められて邪見の杖(しもと)を受(うく)る悲しさ...
巌谷小波 「こがね丸」
...さう邪見にするなよ...
田中貢太郎 「蛾」
...「可愛い虫ぢやないか、人間は邪見だよ、」独言を云ひながら入口へ出て行つて暗い方を向いて立つた...
田中貢太郎 「蛾」
...本当に人間ほど邪見なものはない...
田中貢太郎 「蛾」
...「あんたは邪見ねえ...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「あんたは邪見、ねえ」扉(ドア)が開(あ)いて小さな婆さんがちょこちょこと入って来た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「邪見(じゃけん)なお前さんの心にも天国(はらいそう)が近づいて来た」と...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...まだ二十にも足らない年頃の女房の身として邪見の剣にかゝられるとは...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...邪見の幢(はた)をくだかん...
三木清 「親鸞」
...また多言せず、邪見せず、夫の不在に心を動かさぬ、三つの大勝あり...
南方熊楠 「十二支考」
...邪見に手をつっこんで...
三宅花圃 「藪の鶯」
...邪見(じゃけん)で馬を乾(ほ)し殺してその罰で馬と化し...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...昔この鳥は邪見(じゃけん)な女で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...子供を叱るときは吃驚(びっくり)するほど邪見な早口で...
山本周五郎 「柳橋物語」
...聞(キコ)ユルトコロノ邪見ハ...
吉川英治 「親鸞」
...千万門流ノ起ストコロノ種々ノ邪見ハ...
吉川英治 「親鸞」
...」仏像舎利(しゃり)を恭敬(くぎょう)して得悟すると思うのは邪見である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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