...邪念を捨てて、純粋な心で物事に取り組もう...
...邪念に取り憑かれて、悪い方向に進んでしまった...
...邪念を払うために、お寺でお祓いをしてもらった...
...彼は邪念を抱かずに、ただ熱意を持って仕事に取り組んでいる...
...邪念を持っている人は、いつか行き詰まることが多い...
...その絵に感化されて邪念が清められる……といった絵こそ私の願うところのものである...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...「そう云う邪念が萌(きざ)した時には...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...とかく邪念に妨げられ...
永井荷風 「榎物語」
...邪念のない愛情と光明とに満ち溢(あふ)れた美しさである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人間が如何にも邪念(じやねん)がなささうなので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何の邪念があろうとも思われません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫁入前の一と修業のつもりで、増屋の女隠居付に奉公させたのは一年前、それは娘を仕込む術(すべ)を知らない、男親の淋しさでしたが、彦兵衛はそれも辛抱して、何の邪念もなく、勤め上げて帰って来るお富を待っていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色白で邪念(じやねん)のない笑ひを一杯に漲(みなぎ)らせ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも邪念のない姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも邪念のない姿です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまりに邪念のない顏です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上品な邪念の無い顔を見ると...
野村胡堂 「礫心中」
...それは邪念からさう思はれるのではなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...思はず彼は慄然として振り払ふことがあつたが――そんなものを邪念をもつてなどさすつたこともありはしないのだが――だが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...時に北方より五百商人その国へ馬売りに来り、都に名高き五百妓を招きスチャラカ騒ぎをやらかしけるに、商主一人少しも色に迷わず、夥中(かちゅう)最も第一の美妓しきりに誘えど、〈我邪念なし、往返徒労なり〉と嘯(うそぶ)いたとは、南方先生の前身でもあったものか、自宅によほどよいのがあったと見える...
南方熊楠 「十二支考」
...遠廻しながらひたすら一刻たりとも民の邪念を払い鬱憤を発散せしめんことに汲々たり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...なんだと」「つまらぬ邪念に躍起となって...
吉川英治 「親鸞」
...邪念なかなかそれには消えない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索