...彼女には邪心がなく、いつも優しく接してくれる...
...創業者は利益追求の邪心を持たず、社会貢献を第一に考えた...
...邪心を抱かないように、常に良心に従って行動する...
...彼の行動には邪心があるように見え、周囲から不信感を持たれている...
...邪心を洗い流すために、心を清める修行をする...
...全く邪心を去って来れば好い...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...『古事記』に、天若日子(アメノワカヒコ)が、天神の賜いし天之波士弓(ハジユミ)天之波士矢を以て、高天原より遣わされし雉名鳴女(キジナナキメ)を射殺せし時、其矢雉の胸を貫きて、逆まに射上げられて、天之安河の河原に坐す、天照太神の所に至る条に、記して曰く、是に高木ノ神、此矢は、天若日子に賜えりし矢ぞかし、と詔いて、諸の神等に示て詔く、若し天若日子、命を違えず、悪神を射たりし矢の来つるならば、天若日子に中らざれ、若し邪心あらば、天若日子此矢にまがれと詔いて、其矢を取らして、其矢の穴より、衝き返えし給いしかば、天若日子が胡床に寝たる高胸阪に中りて死にき...
高木敏雄 「比較神話学」
...学生ばかりでなく仙台市民こぞって邪心なく子供のように騒ぎまわっていた...
太宰治 「惜別」
...身に邪心なく、真知の働く時は、思わざるに、勝ち、然らざる時には、量らざるに破れる...
直木三十五 「南国太平記」
...この薬たしかに効能あるやうに覚えければその後は風邪心地(かざごこち)の折とてもアンチフェブリンよりは葛根湯(かっこんとう)妙振出(みょうふりだ)しなぞあがなひて煎じる事となしぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...邪心を抱く者共は彼の住居の十町四方は避けてり道をし...
中島敦 「名人傳」
...若し彼れ邪心あらば此矢に麻賀禮(まがれ)と言て...
南方熊楠 「詛言に就て」
...邪心をなくする道の踏み場を...
横光利一 「旅愁」
...彼には邪心がありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...邪心のない者は人を疑わない...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほかの邪心をかくしているのではなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...邪心の濁(にご)りから澄みきれない...
吉川英治 「剣の四君子」
...――本来は、邪心もなく、生れついたままの性(さが)をただ振舞っているだけにすぎない者を――しいて執権の座にあがめて、あらゆる悪政は、みなその暗君のせいかのように、罪を高時ひとりにかぶせている中央や幕府のむごい機構が真に憎かった...
吉川英治 「私本太平記」
...――むしろ、そこまで、追いつめられたので、なおさら、策謀と武力に、邪心を集注し、一挙に、豊田を破って、中央の敗訴を、うやむやにしてしまおうという肚なんです...
吉川英治 「平の将門」
...このにきび侍の軽佻(けいちょう)浮薄と邪心(じゃしん)とを以前から見抜いている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……ちと風邪心地のため...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...風邪心地で寝ていたのだ」「でも...
吉川英治 「無宿人国記」
...まだこちらに邪心のある証拠である...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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