例文・使い方一覧でみる「還」の意味

...また還り上りなむ時に婚はむと思ほして... また還り上りなむ時に婚はむと思ほしての読み方
稗田の阿礼、太の安万侶「古事記」

...首都へ還送になりました... 首都へ還送になりましたの読み方
橘外男「グリュックスブルグ王室異聞」

...瑠美子は師匠のところへ還（かえ）っていた... 瑠美子は師匠のところへ還っていたの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...国民は凡て軍人に還元される... 国民は凡て軍人に還元されるの読み方
戸坂潤「空間概念の分析」

...還らなければならないのと全く同じに... 還らなければならないのと全く同じにの読み方
戸坂潤「現代唯物論講話」

...それを元の一つに還すといふことは餘程困難である... それを元の一つに還すといふことは餘程困難であるの読み方
内藤湖南「大阪の町人學者富永仲基」

...お静が奪い還してくれた振り分けの荷物を指して斯（か）く語るのです... お静が奪い還してくれた振り分けの荷物を指して斯く語るのですの読み方
野村胡堂「江戸の火術」

...世界が其の儘太古の混沌に還ったような... 世界が其の儘太古の混沌に還ったようなの読み方
野村胡堂「新奇談クラブ」

...藤原淡海（たんかい）公のために龍王から面向不背（めんかうふはい）の珠を奪ひ還したといふ傳説のあるところ... 藤原淡海公のために龍王から面向不背の珠を奪ひ還したといふ傳説のあるところの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...あれなら今朝（けさ）放還しましたよッと来た... あれなら今朝放還しましたよッと来たの読み方
野村胡堂「呪の金剛石」

...ソコデ私を中津に還（か）えすような計略を運（めぐ）らしたのが... ソコデ私を中津に還えすような計略を運らしたのがの読み方
福澤諭吉「福翁自伝」

...説法して竜宮へ還し... 説法して竜宮へ還しの読み方
南方熊楠「十二支考」

...名を変じ僧服し徒歩艱苦（かんく）してカウカバン市に近づき還った... 名を変じ僧服し徒歩艱苦してカウカバン市に近づき還ったの読み方
南方熊楠「十二支考」

...枳園は是より先嘉永紀元戊申に阿部侯に召還せられ... 枳園は是より先嘉永紀元戊申に阿部侯に召還せられの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...第一には神のお立ちとお還りの日に... 第一には神のお立ちとお還りの日にの読み方
柳田国男「年中行事覚書」

...薬を常磐山に採って還（かえ）らなかった医者がある... 薬を常磐山に採って還らなかった医者があるの読み方
柳田国男「山の人生」

...帰還したことはしたのですが... 帰還したことはしたのですがの読み方
山川方夫「博士の目」

...寺を出て還俗（げんぞく）したばかりの若い義昭... 寺を出て還俗したばかりの若い義昭の読み方
吉川英治「新書太閤記」

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