...直往邁進毫(がう)も撓むなき政治的天才によつて経緯せらるゝ所に御座候...
石川啄木 「渋民村より」
...高邁のお志には、いつも逆境がつきまといます...
太宰治 「愛と美について」
...高邁なことがらについて思案したのではなかつた...
太宰治 「陰火」
...それは高邁のことを言つてゐるのでは無い...
太宰治 「義務」
...おのが理想に向って勇往邁進している姿なのだそうである...
太宰治 「正義と微笑」
...私の理想は、ドン・キホオテのそれに較べて、実に高邁で無い...
太宰治 「デカダン抗議」
...印度各王国中で一番英邁(えいまい)なお方として従前から隠れもない評判のお方でしたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...最近の田辺博士の邁進ぶりは全く...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...議論滔々として竭きざるは沼南に及ばず然れども志氣雄邁...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...科學のために邁進していたのである...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...不幸な彼女はこの矛盾に気がつかずに邁進(まいしん)した...
夏目漱石 「明暗」
...の維持と促進とに邁進するであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...この英邁(えいまい)な資性にもかかわらずですね――僕は『かかわらず』と言うのですよ――この男は完全に無瑕瑾(むきず)というわけじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...『淵鑑類函』四三一に司農卿揚邁(ようまい)が兎の幽霊に遇った話を載せ...
南方熊楠 「十二支考」
...南宋の洪邁の夷堅丁志十五に...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...その豪邁(がうまい)の気象が想(おも)ひ遣(や)られるではないか...
森鴎外 「椙原品」
...自分は菊池寛をあげると云った高邁(こうまい)な批評家は...
「純粋小説論」
...たちまち果断邁進...
吉川英治 「三国志」
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