...俺は努めて「神」と云ふ言葉を用ゐる事を避けたいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...大尉の足手まといになることを避けたいと思ったが...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...丙午はやはり避けたいという人がすこぶる多数であった...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...東京での初めての夜をすごすことを避けたい気持だったのだ...
高見順 「いやな感じ」
...管々(くだくだ)しくなることは避けたいと思います...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...専門家みたいな知つたかぶりの意見は避けたいと思ふ...
太宰治 「津軽」
...避けたい追憶の方へいつも考えがもどってゆくのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...出来得るかぎり之を避けたいと思った...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...美玉を愛蔵する者がその珠(たま)の表面(おもて)に不浄なるものの影(かげ)の映るのさえ避けたい類(たぐい)なのであろう...
中島敦 「弟子」
...元を糺(ただ)せば面倒を避けたい横着心の発達した便法に過ぎないでしょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...イギリスが戰爭を避けたいといふ腹を見透して強氣に出てゐるだけだらう...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...無論右に避けたいが鉄柵ですぐにはとび越えられぬ...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...声の響きさえもグレゴールに聞かれることを避けたいと思っているようであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...なんとかして天幕を避けたいと思うが...
久生十蘭 「新西遊記」
...出来れば不愉快なことは避けたい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...避けたいと思っている...
森鴎外 「かのように」
...どんなに醜悪な・邪悪な・また避けたい・事柄だって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...およそ益なき戦(いくさ)は避けられるだけ避けたいと願うのが主人の本旨にござりまする...
吉川英治 「新書太閤記」
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