...なるべく国境近く決戦を強行して不毛の地に侵入する不利を避くる事に根本着眼が置かれた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...こういうふうの意味でのアタヴィズムはむしろあるところまでは避くべからざることであるのはもちろん...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...時勢の變に際して政黨内閣の避く可からざるを信ずるものなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...妥協は政府と議会との衝突を避くるを大趣意としたるがゆゑに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...憲法起草者たる公として避くべからざる責任を感ずるが故なるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...カッと左右から焼き立てられる火勢を避くるともなく忠弘は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ことさらに山村僻邑(へきゆう)におり世の交際を避くる者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ことさらに避くる者あるもまた無理ならぬことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...かくして多読は濫読の意味においては避くべきことであるとしても博読の意味においては必要であると云わねばならぬ...
三木清 「如何に読書すべきか」
...むつかしい本であるからといって避くべきではなく...
三木清 「如何に読書すべきか」
...怒はただ避くべきものであるかのように考えられている...
三木清 「人生論ノート」
...これは邪視(イヴル・アイ)を避くるに女陰を以てすると同一の迷信から出たらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...馬を養(か)う者厩中にこれを畜(か)えば能(よ)く馬病を避く...
南方熊楠 「十二支考」
...惟うに害虫駆除とか邪視を避くるとかのほかに...
南方熊楠 「十二支考」
...肉を肉的に避くる者なり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...賦税を免かれ戦乱を避くるに屈強な隠れ里である...
柳田國男 「地名の研究」
...避くる由(よし)なき苦しさに貝は悶(もだ)えて常に泣く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...死は人間の避くべからざる運命だと承知しながらも我々の多くは死が自分に縁遠いものであるかのような気持ちで日々の生を送り...
和辻哲郎 「地異印象記」
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