...言ヒ畢テ遽然トシテ拍シテ二余カ背ヲ一曰...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...『私が急遽土井邸にかけつけて病室に入つて驚いた事は...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...遽(あわ)てゝ駈(か)け出し追(おっ)ついて母馬(はは)の横腹(よこはら)に頭(あたま)をすりつける様にして行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そういうものが日本の資本主義の特別に危険なクリシスに際して遽かに高揚する理由はない...
戸坂潤 「辞典」
...此の断定の正当なるや否やは遽に判ず可からずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...遽かに政治的孤児となつた尾崎行雄君は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...遽然(きょぜん)として彼の平静の心を奪ったところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...其時は既に盗ではなかった其不幸な青年は急遽其蜀黍の垣根を破って出た...
長塚節 「太十と其犬」
...火事では大変だと思い遽(あわ)てて道路に駈け降りますと...
西尾正 「陳情書」
...真紀子の挨拶をきっかけに急に遽しくそれぞれ椅子から立った...
横光利一 「旅愁」
...矢代は遽に虚を衝かれたように手紙を畳み...
横光利一 「旅愁」
...陸遜は、召しに依って、急遽、建業へ帰って、呉王に謁(えっ)した...
吉川英治 「三国志」
...そこで急遽(きゅうきょ)...
吉川英治 「私本太平記」
...御主君には遽(にわか)に私に命じてお後を慕わせました...
吉川英治 「新書太閤記」
...のるかそるかの一擲(いってき)を賭(か)けて――越中魚崎での対上杉軍との戦場を捨て――急遽(きゅうきょ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...遽(にわか)に紅い血のさした顔が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...遽(にわか)に心配になった...
吉川英治 「山浦清麿」
...子供さえ取返せばいいんですな』とルパンは遽(あわただ)しく訊ねた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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