...彼女には祖父の遺風がある...
...この地域には古い文化の遺風が残っている...
...彼の作品には父親の遺風が感じられる...
...この建物は20世紀初頭の建築遺風が色濃く出ている...
...彼は新しい風を吹かせるために、過去の遺風を一掃した...
...このやうな大燈籠を見せびらかして山中の蝦夷をおびき寄せ之を殱滅せし遺風なりとの説あれども...
太宰治 「津軽」
...百千年来蛮勇狼藉の遺風に籠絡せられて...
福沢諭吉 「女大学評論」
...虎の名を人に附けたりするはいずれも祖先が虎をトテムと奉じた遺風だ(ゴム『史学としての民俗学』二八三頁に基づく)...
南方熊楠 「十二支考」
...いずれも以前蜥蜴を崇拝した遺風であろう(紀州日高郡丹生(にゅう)川で...
南方熊楠 「十二支考」
...もと蛇が大いに耕作を助けた時の遺風と知れる...
南方熊楠 「十二支考」
...東山の大文字火は古え北辰を祭った遺風というが(『嬉遊笑覧』十)...
南方熊楠 「十二支考」
...馬の生埋めの遺風で其崖を崩れざらしむる爲に置いた物と惟ふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...推するに是は人材を重んずる蘭軒の遺風に出づるものであつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...牢屋にはまだ旧幕の遺風が行はれてゐたので...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...唐土の遺風を脱し得たものは少く...
柳宗悦 「雑器の美」
...これらは皆多数の次郎・三郎を区別するために菅太・野三・橘六(きつろく)・中七等と称えた遺風であります...
柳田國男 「名字の話」
...境に石塚を築いて地鎮の祭をした遺風を示すものといって良いのである...
柳田國男 「名字の話」
...稲作作業の全体に参加していた頃からの遺風かと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...後にも遺風は伝わっておろうが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...法外に尊重した遺風であったかもしれぬ...
柳田国男 「雪国の春」
...先主の遺風をまもり...
吉川英治 「新書太閤記」
...父の遺風をうけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...戒力横行の遺風が残っているし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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