...彼女には祖父の遺風がある...
...この地域には古い文化の遺風が残っている...
...彼の作品には父親の遺風が感じられる...
...この建物は20世紀初頭の建築遺風が色濃く出ている...
...彼は新しい風を吹かせるために、過去の遺風を一掃した...
...柱に対してかんなを連想してくるところなどは貞徳時代の遺風をみますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...こういう昔の儒者の遺風であろう...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...封建的道徳の遺風をブルジョア的な観点から批判している文学者のことを指すのだ)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...哲学館時代の遺風であるだけに...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...現代の社会に花柳界(かりゅうかい)と称する前代売色の遺風がそのまま存在している間は三味線もまた永続すべき力があろう...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...長い間の封建制度の遺風という言葉がよく使われる...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...家の子郎黨の手で自分の家を護つた時の遺風(ゐふう)らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この五人の老人が徳川時代以来の五人組の遺風であるということもあとから教えてくれたのである...
服部之総 「加波山」
...思うにこの神の使物が兎で英国(ならびにドイツ等?)有史前住民の春季大祭に兎を重く崇(あが)めた遺風だろうとコックスが説いた(『民俗学入門(アン・イントロダクション・ツー・フォークロール)』一〇二頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...三重県の磯部大明神にかかる鮫崇拝の遺風ある話は予の「本邦における動物崇拝」に載せた...
南方熊楠 「十二支考」
...是は父蘭軒の遺風を襲(つ)いだもので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是は蘭軒の遺風であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嫁を取る一方式として奪略の遺風がつい此頃まで普通であつた...
柳田國男 「瀬戸内海の島々」
...その遺風で、明治時代も名家の執筆を乞うた引札が、割烹店や諸商店の手拭に添えて配られた...
山本笑月 「明治世相百話」
...装飾としても野蛮時代の遺風であり...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...なお未だ孔明の遺風は生きている」曹爽(そうそう)はそういって退却した...
吉川英治 「三国志」
...将門以来の遺風といえないこともない...
吉川英治 「私本太平記」
...(越後にはなお謙信の遺風がある...
吉川英治 「新書太閤記」
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