...如實に遺漏なく保存するの意ならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...こういう注釈を合理的に全部に亘って遺漏なく付けるということはなかなか容易な業ではなく...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...且つ遺漏なく犯罪者を逮捕したといふ許りで無く...
石川啄木 「所謂今度の事」
...民族学的研究の書は遺漏なく集めようとしてゐる...
土田杏村 「私の書斎」
...この現象を定むべき主要条件を遺漏なく分析する事は必ずしも容易ならず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...吾々が何かの事物を具体的に観察し遺漏なく捉えようとすると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...さうして遺漏なく之を傳へなければならぬ...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...彼は早々にノズドゥリョフを追っぱらうと、直ぐさまセリファンを呼んで、翌る朝の六時には間違いなくこの市を出発できるように、馬車に油をさしたり、その他、万遺漏なく、夜明けまでによく調べておくように言いつけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...明日までには万遺漏なく整えておきますから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
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