...私自身の為にも遺憾千万な次第であるが...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...徳川が信長や秀吉の考えたような皇室中心主義を実行しなかったのは遺憾千万ですが...
石原莞爾 「最終戦争論」
...机上の空論に終始しているというのは遺憾千万(いかんせんばん)であって...
海野十三 「海底大陸」
...遺憾ながら最近に至って非常に不本意なる事態を惹(ひ)き起すに立ち至ってしまったのは遺憾千万のことと云わねばならぬ...
中里介山 「生前身後の事」
...遺憾千万なことでござんすよ」「あねさんも...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかるに彼を、血も涙もない殺人鬼の如く取沙汰(とりざた)するやからは何者だ、たとえ反対側に立つの浪士共といえども、彼を知っている者である限り、彼の心情を諒とせざるはない、彼の刀剣を怖るることを知って、その心情を解するもののなきこそ、遺憾千万だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「遺憾千万であったが...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...以来とかく遺憾千万な出来事が引き続いて起こったようなわけであるから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...しかしながら、遺憾千万なのは、寄こしてくるお前の手紙にも新聞紙上にもお前の武勲の知らせが今もって見えぬこと...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...遺憾千万なことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...遺憾千万であると申さねばなりますまい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう風に世界各国の菓物が我邦の版図内(はんとない)で出来るのですから充分に種類を改良して上等の物ばかり産出させたら菓物は我邦の一名物になりましょうけれども世人(せじん)がまだ菓樹(かじゅ)の培養に重きを置かないのは遺憾千万(いかんせんばん)です」とまたしても長講釈...
村井弦斎 「食道楽」
...先日君に御馳走した豚料理は原料が悪くって不出来だったがその後上出来の時は暴食先生の大原君に食べられて君に差上げないのが遺憾千万(いかんせんばん)...
村井弦斎 「食道楽」
...(b)わたしからこの確信を奪おうとするものがあるのは遺憾千万である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「只今東京市長の椅子を去るのは実に遺憾千万である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...重々御尤(ごもっとも)千万と存じているので御座いますが……しかし……ここに遺憾千万な事には...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何ともカンとも申上げようのない遺憾千万な云い草ではあるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...空しく北へ降りるのは遺憾千万ではないか...
吉川英治 「三国志」
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