...立ち上ってこれから先きの連山に対してあれかこれかと選択する...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...読者は自己の欲する時に自己の欲する書物を各個に自由に選択することができる...
岩波茂雄 「読書子に寄す」
...結婚にもひたすらその容貌の美醜に依りて選択するの悪風が有ったから...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...おのが心に描く美的配合を目的に注意深く選択する...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...吾々はこの範疇体系を日常選択することによってのみ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...反動理論は形式論理的な範疇体系を選択することによって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...結果を予見することによって初めて原因を選択するのであるから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ただ凡てに共通な点だけを選択することによって構成されたものが...
戸坂潤 「科学方法論」
...価値への関係づけがそれ故歴史的資料を選択する標準となり...
戸坂潤 「科学方法論」
...客を選択することを――少なくとも表面上――あまりしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よく見てそして選択することだ...
豊島与志雄 「白藤」
...ごく怜悧(れいり)な者でなければその四つの道のうちを選択することは困難であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...娘がじっと坐っていると、男たちがまるで市場へでも行くようにやって来て、選択するのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...この両刀論法の前者を選択するならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...物の雅樸と物の婉麗とを選択するの必要あるのみならず...
正岡子規 「俳諧大要」
...知ることは選択することである...
三木清 「哲学入門」
...我々は自分が選択することほど恐るべきことはないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...農夫が稲を選択するのは自由であれば...
柳田國男 「大唐田または唐干田という地名」
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