...選りすぐった贅沢な夕食に向ってただ独り著席した...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...悪いと思うのとを選り分けて...
寺田寅彦 「歌の口調」
...草木の根を土から選り分けて...
豊島与志雄 「土地」
...一群の人間を取ってみるとまったく醜悪の選り抜きとなる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人間が選りに選り出して来た今日の五穀蔬菜というものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ選り好みをして落ちつかずにいる人よりも...
夏目漱石 「明暗」
...選りに選つて大家(たいけ)の雨戸を切り破る手口は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――何だつて又選りに選つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金物も古釘と鍋の破片(かけら)と選り分けてあるところをみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たった一人選りに選って田圃(たんぼ)の勝太郎を挙げて行きましたよ」「えッ」田圃の勝太郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...砂利(じやり)の中から石を一つ選り出すやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...選り抜きの家来が二人まで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所の選り嫌ひは言つてゐられませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前たちの巣窟(あな)から選り出してくれえ!』悪魔が長い鞭を一と振りすると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...美しい男や美しい女を選り取りにしてと言つたふうに――つまり一種の自然淘汰だなあ...
三好十郎 「肌の匂い」
...あちこち選り好みばかりしていないでさ...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...選りに選ってなぜこんな凡将を残して征(い)ったかといえば...
吉川英治 「三国志」
...婿がねの選り好みをするわけにも行かなかったのである...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索