...内地の在来の形式と選む所のない生活の維持者たるに終ろうとしつゝあるようだ...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...かしこに攀(よ)ぢしむるには膽(きも)だましひ世の常ならぬ役夫を選むことにて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すぐに役に立つような事柄ばかりを教材に選む場合には...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...ソクラテスが説教をするのに大道(だいどう)を選むだやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...*生活派とか人間派とかいわれている人はなぜ自分の志を詠おうとする場合に俳句を選むのであるか...
高浜虚子 「俳句への道」
...五十年間毎日のように俳句を作る人と俳句を選む私とが協力して今日に来ているように思う...
高浜虚子 「俳句への道」
...幼稚なる作家の句は標準を低くして選む...
高浜虚子 「俳句への道」
...やはり評判の高いほうを選む...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...罷(まか)り違えば誇大妄想狂となんら選む所のないような夢幻的の思索に陥って...
寺田寅彦 「方則について」
...世上の識者ことに一代の創業者たらんものは細心遠慮よろしくその選むところ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...殆ど赤旗白旗と何の選む所なきを惜まざるを得ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の烏合の群衆たるに於て大同倶楽部と又何の選む所あらむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...葡萄(ぶどう)酒を選む役目を受持とうとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らはおのれが服従すべき人を自ら選む...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一木を得るごとに一名を選むこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏通りを通つてゆくのが近道なので母達は当然それを選むだ...
牧野信一 「池のまはり」
...――悠二郎はもう言葉を選むひまもなく...
山本周五郎 「桑の木物語」
...創作中の人物の名前を選むという事は...
夢野久作 「創作人物の名前について」
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