...殺戮(さつりく)を何とも思はぬなどは一層小児と選ぶところはない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...正にぬかるみのたまり水と選ぶ所のない泥色(どろいろ)をしている...
芥川龍之介 「少年」
...二等を選ぶ連中があったが同じ当惑をこの小さな印度の少年の頬に見たのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...新道から須雲川の大溪谷に向つた方面には特に雲嵐矢よりも速く上騰してゐる時を選ぶ...
近松秋江 「箱根の山々」
...むしろそのように有力な神を否定することを選ぶ者がたぶんあるであろう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...一般的に云えば幾何学者の任意も特定の公理を特定の仕方に於て選ぶ限りに於て許されるに過ぎない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...先に選ぶべきだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...真に良きレコードを選ぶ困難は加わるばかりだ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平次の途はこの二つを選ぶほかはなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...訛りのない人を選ぶつてこともテストの重要なポイントの一つにぜひ加へて貰ひたいものだ...
正岡容 「下町歳事記」
...妻のグラフィーラと自分とのどっちを選ぶつもりなのかと云われると...
宮本百合子 「「インガ」」
...休み場所には桜の蔭(かげ)を選ぶようなわけで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...許されるならば後の方を選ぶであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...選ぶということもできないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...「自分は買わないのだから選ぶこともない」という...
山之口貘 「宝くじ・その後」
...降伏を選ぶや」と...
吉川英治 「三国志」
...劉封がわが家の養子だからといって特に彼ひとりを選ぶようなことはしなかった...
吉川英治 「三国志」
...主人を選ぶのが第一と分って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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