...正にぬかるみのたまり水と選ぶ所のない泥色(どろいろ)をしている...
芥川龍之介 「少年」
...万年筆も毛筆も選ぶ所はないのである...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...すなわちわざと都合の悪いほうを選ぶのである...
寺田寅彦 「火山の名について」
...娘の選ぶ権利をすべて奪うわけではない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...どちらを選ぶであろうか...
豊島与志雄 「鴨猟」
...自分にその夫と妻とを選ぶことができるのだそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...村長を選ぶ時にも...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...貧乏で狽介(けんかい)な一作曲家を選ぶはずはなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...詩を選ぶことにおいてまずシューベルトの及びもつかぬ好条件を与えられ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...作者は岩波文庫本を自ら選ぶに当つて「乱れ髪」から十四首を採つたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...味噌を選ぶは勿論(もちろん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...近頃も人口調査を行なふ毎に僻地の民は是は橋等の人柱に立てる人を選ぶ爲めだと騷ぎ立つ...
南方熊楠 「人柱の話」
...かんさんの機嫌好ささうな時間を選ぶとか...
室生犀星 「渚」
...特に屋根に適する性質のものを中から選ぶのはいうまでもない...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...いよいよ面子(メンツ)もなく――最後の切札を選ぶとなれば――淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)へすがって...
吉川英治 「三国志」
...山越えを選ぶのだ」「敵の火の手をご覧ありながら...
吉川英治 「三国志」
...劉封がわが家の養子だからといって特に彼ひとりを選ぶようなことはしなかった...
吉川英治 「三国志」
...必ず夜を選ぶだろうと思う』『然し...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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