...十一 一切の問題解決の秘鍵建部(たけべ)〔遯吾(とんご)〕博士は...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...秋はまた寒寂と隠遯とを楽む心を...
薄田泣菫 「独楽園」
...簑虫はまた早くから枯つ葉で縫ひ綴くつた草庵のなかに隠遯生活を送つてゐたが...
薄田泣菫 「独楽園」
...隠遯者のやうにたつた一人で静かな生涯を楽しんでゐたものだが...
薄田泣菫 「独楽園」
...隠遯的な気分はありながらしかも竟に隠遯的になることの出来ないのもそのためである...
田山録弥 「正宗君について」
...父が上海(シャンハイ)に遯(のが)れてから...
徳田秋声 「仮装人物」
...此例を推すと四種宛を含むものに同人・謙・豫・頤・遯・節などの卦があり...
内藤湖南 「易疑」
...アレエは西洋人の事故(ことゆえ)その態度は無論私ほど社会に対して無関心でもなくまた肥遯的(ひとんてき)でもない...
永井荷風 「日和下駄」
...女性特有の嘉遯心(かとんしん)のひらめきがさせた業(わざ)ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...住み倦(う)めば山に遯(のが)るる心安さもあるべし...
夏目漱石 「薤露行」
...明応六年といえば彼の遯世(とんせい)に先だつこと二十年である...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...しかるに当時すでにかくのごとくであったとすれば彼の遯世の決して世間一様のものでないことが知らるべきで...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...すなわちまず海棠(かいどう)を羞殺(しゅうさい)して牡丹を遯世(とんせい)せしむる的の美婦と現じて...
南方熊楠 「十二支考」
...昔上杉憲実(うえすぎのりざね)遯世(とんせい)して遠竄(えんざん)せしを...
南方熊楠 「十二支考」
...早きを趁(お)うて責任ある地位を遯(のが)れたものとも解せられる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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