...が、娘は遮るやうに、口早(くちばや)に言葉(ことば)を続けました...
芥川龍之介 「三つの指環」
...白けた太陽の光を遮る度に...
大阪圭吉 「死の快走船」
...遮るもののない野面を渡る風雨の中では...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一望遮るものもなく遥(はる)かの麓(ふもと)まで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...温い日光の影を遮る事もあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...寒気を遮るために...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...空を見えぬように遮る★...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...運命とゞめ遮るもイリオン城を崩すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自転車で行く手を遮る...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...」己は友人の詞を遮るやうにして云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...土地陰湿にして夏は蚊多く冬は湖上に東北の風を遮るものがないので寒気甚しくして殆ど住むに堪えないと云うことである...
永井荷風 「上野」
...晴れた空が遮るものなく遠くまでひろがつてゐて...
永井荷風 「にぎり飯」
...双方を結び附けつつ同時に隔て遮るであらうあらゆる中間的媒介的存在者を排除して...
波多野精一 「時と永遠」
...地平線より外に遮るものもない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...吹く風を遮るものも無いのに「畳が茹る」ほどの暑さです...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...これは長時間太陽光線を遮るので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...』私は遮るやうに彼をとめて...
水野仙子 「道」
...風いわく山はわれを遮るから強い...
南方熊楠 「十二支考」
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