...太平洋に遮(さえぎ)られて...
大隈重信 「日本の文明」
...他は近所にある小山に遮(さえぎら)れて...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...海の入江を遮つて橋弧を積み重ねるのにシクロペアンの技術しか考へることが出來なかつたらう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...浮世を山と海とに遮りて...
大町桂月 「金華山」
...物に遮られた街路の擾音...
豊島与志雄 「春の幻」
...前方を遮る冷たい鉄の扉の幻影であった...
豊島与志雄 「二つの途」
...それを平岡は打ち切る勢で遮(さへぎ)つた...
夏目漱石 「それから」
...それを遮る警官にもはや理屈は不要である...
根岸正吉 「労働者大会」
...遮(さへぎ)るものにあたつて彈(はじ)きかへされ...
長谷川時雨 「夏の夜」
...糸を絶られて芸の情熱を遮断されてしまったあの憤らしさはよくわかる...
正岡容 「寄席行燈」
...今まで遮られていた未知の世界がとつぜん視野に飛び込んできた...
松濤明 「春の遠山入り」
...決して途中でわたしの言葉を遮るな...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じつに薊の花そっくりだというのです」「待て」銕太郎は遮(さえぎ)って反問した...
山本周五郎 「薊」
...その理由を聞くために」「それもわかっている」休之助は乱暴に遮った...
山本周五郎 「風流太平記」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...往来は遮断(しゃだん)され...
吉川英治 「新書太閤記」
...遮(しゃ)二無二馬の背へくくし上げられてしまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...遮那など年上のくせに...
吉川英治 「源頼朝」
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