...彼と遭うためにこの内(うち)へ来ているのだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...初めての入獄をただ好奇心一ぱいにこんどはどんなところでどんな目に遭うのだろうとそれを楽しみに...
大杉栄 「獄中記」
...そんなことをすれぁ有難い目に遭うぜ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...つらい目に遭うのは...
太宰治 「ろまん燈籠」
...ときどき人に嵌(は)められて馬鹿な目に遭うことあるのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ほんとうに不便な目に遭うかもしれんわい...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...咎(とが)めに遭うぞ」宇兵衛は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...ひとり白雲に遭うてはすくんでしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが分化し始める時に低温に遭うと...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...最も多く厄に遭うものは土倉すなわち質屋ならびに酒屋であった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...すでに十二年を隔てて今日相遭うといっているから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...四大の厄(やく)に遭うというのはよくよくのことで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...初めのほうにマリーが初めて香水店へ勤めに出たのは殺害に遭う「十八カ月近く前」のことであり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...売色ところどころ岡場所の歌戦火に遭うまで大塚の花街に...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...宋の元英(ほうげんえい)の『談藪』に、(いん)州の五峯に至りし人、〈馬上遥かに山中の草木蠕々(ぜんぜん)とし動くを見る、疑いて地震と為す、馭者(ぎょしゃ)いう、満山皆猴なり、数(かず)千万を以て計る、行人独り過ぐれば、常に戯虐に遭う、毎(つね)に群呼跳浪して至り、頭目胸項手足に攀縁(はんえん)す、袞(こん)して毛毬を成す、兵刃ありといえども、また施す所なし、往々死を致す〉...
南方熊楠 「十二支考」
...市場へ野菜物を運び出すトラックなどが乱暴に弾みながら電車軌道の上を疾走してゆくのに遭う...
「海流」
...危難に遭うていたのが救われたという話も成り立つが...
柳田国男 「海上の道」
...水に遭うては橋を架(か)す...
吉川英治 「三国志」
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