...熱と湿気とが適度にあれば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...丸太材を適度に配したヒュッテ風の小粋な住居(すまい)で...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...適度に休養して身心にユトリを与えてよく働くというふうの人でなければ決して大成しない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...適度に行え...
太宰治 「新ハムレット」
...適度に整理して叙述した...
太宰治 「ろまん燈籠」
...その適度に古びた白さが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...この人の句がうまく適度に混入しているために一巻に特殊な色彩の律動を示していることは疑いもないことであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それは又彼が絶えず摂取しつゝある外部生活を適度に統一することに他ならないものであつた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...適度に食いまた飲んで...
豊島与志雄 「自由人」
...体温と気温との温差が適度に保たれる...
豊島与志雄 「月かげ」
...氷嚢の紐を台木に懸けて彼の額に適度に当てがってくれる間...
豊島与志雄 「二つの途」
...これは炭素棒を応用した灯火で適度に光度が調節出来て凡そ二百燭光までの灰白光を放つて夜間採集には甚だ便利らしいが...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...適度に酔うて来ました...
牧野信一 「痴酔記」
...その内に妻君と下女は芋を適度に切りて鍋に入れつつ妻君フト顧りみ「お登和さん...
村井弦斎 「食道楽」
...第一湿(しめ)し加減と蒸し加減がむずかしくして適度に湿しよく蒸さざれば搗けず...
村井弦斎 「食道楽」
...これらの善きものを適度に用い得るようになるということです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...適度に・熱狂せずに・でなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...適度に近づいて行った...
吉川英治 「御鷹」
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