...適度に感ずる時は爽快であり...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...適度につかれた身体中の筋肉を一つ一つ...
石川欣一 「可愛い山」
...チロリウムは人類に適度に服用せられて不老不死の大目的を達するという証明の出るやいなや人々はあらゆる醜い争闘を演じてこの稀代の霊薬を手に入れようとあせっています...
海野十三 「放送された遺言」
...仮面の中へボンベの酸素が適度に漏れているらしく...
江戸川乱歩 「影男」
...適度に整理して叙述した...
太宰治 「ろまん燈籠」
...適度にさやさやと戯(たわむ)れていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...適度に利用してゆけば...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その用心が適度にもてず...
豊島与志雄 「女と帽子」
...しかしてまた自己の芸術の基礎を覆(くつが)へさざる範囲において甚だ適度に西洋画の新感化を応用したるものといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これは炭素棒を応用した灯火で適度に光度が調節出来て凡そ二百燭光までの灰白光を放つて夜間採集には甚だ便利らしいが...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...適度に讒諂の笑みを含めて云ひ寄るのであつたが...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...第一湿(しめ)し加減と蒸し加減がむずかしくして適度に湿しよく蒸さざれば搗けず...
村井弦斎 「食道楽」
...快楽も適度に享楽すべきだと言うのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...適度に・熱狂せずに・でなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――私は一人でいい」「しかし自分で勝負の始末はできないでしょう」「――もうしてあるよ」適度にまをおいた平静な調子で...
山本周五郎 「いさましい話」
...適度に反対したり...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...おまけに暖炉(ストオヴ)の火が適度に空内を温(あたた)めてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...適度に近づいて行った...
吉川英治 「御鷹」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??