...適度に感ずる時は爽快であり...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...しかも適度に円満に南種の血を混じて熱帯文明の美しさも十分に摂取し...
石原莞爾 「最終戦争論」
...熱と湿気とが適度にあれば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...チロリウムは人類に適度に服用せられて不老不死の大目的を達するという証明の出るやいなや人々はあらゆる醜い争闘を演じてこの稀代の霊薬を手に入れようとあせっています...
海野十三 「放送された遺言」
...果実が適度に食われたときわれわれは自分の食欲を恥じる必要がなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...適度に整理して叙述した...
太宰治 「ろまん燈籠」
...しかしこの選択も適度にやれば好結果を得られない事はあるまい...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...適度に利用してゆけば...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...馬肉の一鍋ぐらいは適度に納まる...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...煖炉の灰がすっかり取去られて水が適度に入れてあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼等はそれぞれ適度に仕事をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...適度に酔うて来ました...
牧野信一 「痴酔記」
...暑気払いに焼酎(しょうちゅう)を飲む人がありますが焼酎は強い刺撃性であるからかえって暑さを増しそうなものですけれども適度に飲めばその刺撃で皮膚の血液を内部へ呼び戻すので人が涼しさを感じます...
村井弦斎 「食道楽」
...その内に妻君と下女は芋を適度に切りて鍋に入れつつ妻君フト顧りみ「お登和さん...
村井弦斎 「食道楽」
...適度に・熱狂せずに・でなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを適度に切った切絵図なるものが同時にできた...
柳田國男 「地名の研究」
...――宵に、木賃のおやじと少し含んでみた酒が、適度にまわって、熟睡して、醒めた肉体に井戸水を浴び、新しい晒布(さらし)の肌着でひき緊(し)まっているこの体というものが、どう思ってみても今死ぬものとは思われない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...適度に増進したか...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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