...明り障子とガラス障子の二枚戸にしたのは陽光の明暗強弱を適度に調節するためで...
上村松園 「画室談義」
...丸太材を適度に配したヒュッテ風の小粋な住居(すまい)で...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...適度に行え...
太宰治 「新ハムレット」
...しばらく適度に苦心惨憺(さんたん)したのち...
谷譲次 「踊る地平線」
...その適度に古びた白さが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...この人の句がうまく適度に混入しているために一巻に特殊な色彩の律動を示していることは疑いもないことであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...草花の鉢の土も適度に湿っていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼等はそれぞれ適度に仕事をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...釜の中へ適度に流しかけたかと思うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...内々そういうことは適度に切り上げようと計画をたててさえいたのだ(ことわっておくが...
平林初之輔 「秘密」
...これは炭素棒を応用した灯火で適度に光度が調節出来て凡そ二百燭光までの灰白光を放つて夜間採集には甚だ便利らしいが...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...適度に讒諂の笑みを含めて云ひ寄るのであつたが...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...ロンドン塔で彼の愉快な羊さがしのカドリールの終曲を踊りぬいたユートピアンのムーア卿にさゝげながら僕のコンラードは東洋へ突進した彼は囚はれの身になった時には適度にやさしい手を血にそめて××の手伝までしそして夜あけ方...
槇村浩 「長詩」
...第一湿(しめ)し加減と蒸し加減がむずかしくして適度に湿しよく蒸さざれば搗けず...
村井弦斎 「食道楽」
...快楽も適度に享楽すべきだと言うのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...適度に反対したり...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...おまけに暖炉(ストオヴ)の火が適度に空内を温(あたた)めてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...適度に過剰率を避け...
吉川英治 「折々の記」
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