...仕方がないから私も屹度その秘伝を遣るつもりだと弁解した...
石川啄木 「葉書」
...兄弟夫婦が力を合はせて遣るといふ事らしかつたのに...
高濱虚子 「續俳諧師」
...力にもなつて遣るので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...フッと庭に目を遣ると...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...自分が手を出して補助して遣る...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...洛北の圃の畝に腰をおろして夕日のやすらかにいり行くのを見遣る時...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...土地を買はせて遣るが好い...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...寐ている病人を君に遣るのは厭(いや)だ...
夏目漱石 「それから」
...己(おれ)は遣るんだ」言葉の矛盾がすぐ細君を不快にした...
夏目漱石 「道草」
...娘の分まで働いて遣るばかりでなく...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...万円以上を豆腐か煎餅を買ひに遣るやうに心易う一人で出せますまい...
村上浪六 「上方者の啖呵」
...しかし譜代の若党や老婦にして放ち遣るに忍びざるものもある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ただ烟(けむ)に巻いて遣るようにすれば好い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...○遣れる間遣るでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...10805己が背中へ背負(しょ)わせて遣る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あとは印無しでよいから製本するようにと云って遣ると...
柳田国男 「予が出版事業」
...遣るぞ...
夢野久作 「近世快人伝」
...佐々、これを遣る」と、さし出した...
吉川英治 「新書太閤記」
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